蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

イン・ザ・ヒーロー

2014年09月19日 | 映画の感想
イン・ザ・ヒーロー

主人公は長年スーツアクター(着ぐるみの中の人)を務めてきたベテランですが、ホントは普通の俳優として活躍したいと思っています。
あるとき、戦隊モノの映画の準主役の役が回ってきます。しかし、せっかく訪れたチャンスを新人アイドル?に奪われてしまいます。
その新人は、アクション俳優としてハリウッド映画への出演をめざしており、初めのうちは不遜な態度をとっていますが、やがて主人公へ弟子入りします。そのおかげか、新人はハリウッド大作のオーディションに合格します。
その映画のラストのアクションを務めるはずだった俳優がドタキャンし、その役が(なぜか都合よく)主人公に回ってきます・・・

主人公役の唐沢さんは、かつて主人公と同じようにスーツアクターだったそうです。このため、ラストのかなり長く派手なアクションシーンもふくめ、全シーンともスタントなしで本人が演技したとか。
そういった背景を前提とすれば、今や大スターとなった唐沢さんの自伝的要素を含み、現実と仮想を入れ混ぜにした興趣を感じさせますが、その点を除いてスで見るとしたら、なんというか、その、平凡な映画だったなあ、と思いました。

また、主人公の(離婚した)妻や娘の話とか、新人の家族の話とか、主人公の同僚の結婚の話とかのサイドストーリーが、いずれも伏線不足・説明不足というか、とってつけたような扱いで、主人公の話に絞った方がよかったんじゃないかなあ、とも思いました。(原作ではこれらの挿話がもう少し詳しく書かれているそうです)

実は、よく読んでいるいくつかの映画評サイトで高く評価されていたので、めったに行かない映画館に出かけたのですが・・・あれはステマだったのかなあ。
コメント
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