著者は垣根涼介
出版元が幻冬舎文庫というのが象徴的な内容です。
ブラジル移民の事実を元にしたサスペンス。
時代背景は1961年、戦後15年以上にもなって日本の復興が本物になったコロの話。
国家的な規模で、ブラジル移民政策が戦前じゃなくこの時代にあったのは私も知らなかった。戦後まもなくは日本の暮らしは食料なんで庶民の暮らしはタイヘンだった。食う物もなく田舎へ買出ししなきゃ生きていられなかった時代、闇市もあったし、、だが1960年あたりには、そんな危機はとうの昔にに脱していた。私だってすでに小学生で物心ついていたんだもの。
戦前のブラジル移民より、条件の悪い土地への入植だった。悪いというより劣悪、入植不可能な土地への棄民だったそうです。
棄民、、、国民を海外へ送り見殺しに捨てること、、、これが復興しつつある日本政府の企てたこと。
その時に移民した人たちは、ほとんどが死んだり行方不明になったんで、文句を言う人もいないで、いたとしても黙殺されマスコミさえも把握できなかった。
時の外務省がブラジル政府に懇願して実現した移民なんで、使い物にならなかった土地の開墾に借り出されたようなもの。人身御供だったんですね、、、意図はもっと残酷で口減らしだった。
最近、実際に同じころのドミニカ共和国、移民政策を現、日本政府が当時の人たちに謝罪した。いちばん悲惨だったのがドミニカ移民だったといいます。
その中で生き延びて、ブラジルで経済的に成功した人もいる。その人たちが、東京の外務省を襲撃するのがこの本のストーリー。
私も外務省は要らない省そのいちじないかと思うよー。何処かの部門が受けもチャいいくらいの事しかしていない。そのくせプライドが高く、自分達は貴族だと思っている!
キャリアとノンキャリア、、、公務員のあり方も変えなきゃいけないんじゃないかな。民間は仕事上でミスをすれば、当然その報いが立場に反映するけど、公務員はソレに比べたらないにひとしいもの。
この本に書かれているアマゾンでの入植の実態。私と同時代に生きていて、こんな目に会わなきゃならないのは、やはり無能無策、、、を通り過ごして高級官僚の傲慢チキな悪意さえ感じます。横井さんや小野田さんだって、闇から生還したら時の人になったが、その当時に闇のアマゾンに送り込まれた人が4万5千人もいるという、、、。そして大多数の人が、その土地の土になった!
この本の中だけだが、その外務省に報復をするのだが、ストーリーに拍手喝采しても現実の外務省を見るとむなしさがある。
選挙で現政権党や既存のシステムを変えなきゃいけないでしょー。政権政党を変えても、手付かずの公務員制度まで変えなきゃ日本は良くならない!
だって国民に関係ある政策を考えているのは政府、役所だもの。高級官僚が各政党から出馬するんで、、、ソレを見抜いて欲しいです!
このワイルド・ソウルはただのサスペンス・ドラマじゃない、ある種の告発本です。薬害エイズ、有明海の干拓、在日で国籍のない人などなど、、、役所の犯罪はいくらでもアル。むろんその中には良識ある人もいるだろうが、口を閉じて前任に準じるなんていっている輩が多い。税金は高くなるは、年金は食い物にされるは、癒着はあるは、在日で国籍のない人をほったらかすは、、なんで怒らない!
こんな本を読むと熱くなります。
血圧が上がって危ないから、幻冬舎の告発本は控えなきゃいかんです、健康のためにね。
アジアの国の政府はみんな似たりよったりだと思うけど、コレだけ経済が発達しているのに、民主的じゃない政府はメづらしい。
暑いですね!又、本読んでも、熱いですね!
アホの官僚、閣僚、省庁がいっぱいですね!
この先、日本という国の行き先はいったい・・・
「貧乏人とお○寄りは死んでください」と言わんばかりのこの国の政治・・・
自分の懐を肥やすことしか考えていない公務員や官僚、閣僚・・・
毎日、ニュースを見ていても、小学生だってしないような、くだらい討論してますしね~(゜*゜)
走って忘れるしかないですね(笑)