中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

適正価格で買う大切さ。

2024-08-25 22:57:05 | Weblog
20代のホンの数年、今の日本製鉄(当時は新日本製鐵)という所で働いておりました。
現在の日本製鉄で働いておられる方が、毎月足揉みに来られます。

で、昔の製鉄所の話や今の話などをしていたのですが、その彼が、2019年から社長就任された橋本英二さんのことを「すごい社長です~」とおっしゃるのを覚えていたので、
BSでやっていた番組「トップインタビュー 橋本英二会長」を見て、面白かったのでDVDに入れました。



日本のトップメーカーの日本製鉄が、2019年に大赤字を出した年に社長就任。
その2年後に、黒字転換。すごいV字カーブでした。

どうして、たった2年という短期間で、黒字転換できたのか。
それが、面白かったです。
まず、国内にある製鉄所の15基あるうち、何基かの高炉の稼働を止めてしまった。
確か、私がいた姫路市の広畑製鉄所も高炉を止められた口です。

50年前、働いていた当時は、高炉から出た銑鉄(ドロドロに溶けた鉄)を敷地内を走るディーゼルが運んでいた記憶があります。
その高炉が止まる。
番組でも言うておりましたが、地元の市町村は打撃を受けるし、社員は配置転換や遠くの製鉄所に転勤、したくない人は退職するなど、多分おおわらわ。

その次にやったのが、自動車メーカーに商品の大幅値上げをしてもらうこと。
世界一の技術をもって、最高品質の鉄を提供していたが、沢山買ってもらうからと、安価で売っていた。
「それを、大幅に値上げしてもらうようにしたんです。
そして、営業担当には、沢山売らなくても良い、と言いました」と橋本会長。

「世界一の商品を、適正な価格で買っていただきたい。
さもないと、良い商品を提供することは、できません」
と、社長自らメーカーに言い切ったそう。
後に、2兆円で買収をかけたアメリカのUSスティールの10倍の技術を、わが社は持っています、とおっしゃっていました。

「適正な商品を適正価格で買う」
これは、消費者が良い商品を守る手段です。
橋本社長も、ずーっと培われてきた技術を守ろうとしたのですね。

1955年、熊本の田舎生まれとおっしゃっていたから、多分同じ年ごろ。
新入社員の頃は、上司にたてついてばかりいて、海外事業部に飛ばされた(確か。。)。
飛ばされた先で、アジアの市場拡大の戦略を自分なりに立てて、功績を上げた、などやはり破天荒なお方だった。
一橋大学在学中は、4年間ずーっと下駄ばきで過ごしたとか。

最後に、
「今の若い人は、丸くなりすぎ。
もっと、とんがっていても良い」と。

今日、足揉みに来られた、おない年の女性社長さん。
彼女の会社は、勿論、日本製鉄とは比較になりませんが、トップとしての考え方がよく似てる。
アイデアを出して、それを現実にしてしまう。

次回、来られたら、
「昔、あなたが働いておられた会社の橋本会長さん、あなたととても似ておられますよ」
と、お渡ししようかな~と。

「大きな金魚鉢に入れると、金魚は大きく育つ。
社長の役割は、能力ある社員に大きな器(会社)を与えること。」

50分間、面白い番組でした。
25日、BS1で放送してました。














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