おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

ゴーやを植えた

2021-06-06 14:10:17 | Weblog

 南の窓際が、私の秘密基地ベットである。
 一枚ガラスに黒い遮断ペーパーが、貼ってあるのでこちらから外は見えても外からは見えない筈で何年も暮らしてきたのに隣の駐車場の端の道路から中が見えるよと言って息子がレースのカーテンを引く。
 ならばと今年も目隠しにゴーやを植えた。すだれは、茶色でも、ブルーでも、田舎臭いのでグリーンのネットだけにした。苗を持ってきてくれた娘が「今頃植えて実はならなくてもいいの」と言うので「陽覆いだけが目的よ」と言ってはみたが、もう陽は高いところで照りベットには射さなくなった。
 それより洗濯物のほうが心配である。
東隣は2メートルほどの高さのところに建設会社の事務所を北から移動してきたし、南は駐車場をへだてて、4階立ての30ヶほどの学生マンションだし、それらが無かった30年頃前から、隣と我が家が庭の面積も同じ位で南側の建位置はベランダの分だけ我が家が広かったりした。
 私と同年ぱいの男性の一人住いのお隣さんは7、8年の入院生活で無人の家を売られたらしく去年の九月頃から取り壊しやら立替やらを業者がやっている。我が家より高い建物が限度一杯の敷地に建ちつつある。業者が売るとすれば、今時庭つきにはしないであろう。
 日照権云々と言うには私も独り住まいであるし、私の足では2階のベランダまで洗濯ものを干しに行くのは難儀だから、結果によっては、昔通りの土台つきの洗濯干しを備えようとゴーやの隙間から覗いている。
     俳句  中空に白き月あり梅雨晴れ間
 
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