僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ややこしい国旗の話

2014年11月12日 | 日常のいろいろなこと

 

  

 

この絵本のようなものは、ECC英語教室の小学生の低学年用のテキストの始めの方のページです。モミィのクラスでは、去年の春、ここを習いました。「あなたはどこから来ましたか?」「日本から来ました」というフレーズの練習ですが、右のページにいくつかの国の旗が載っています。それをよ~く見れば、左側の上から2番目と4番目の国旗がそっくりなことに気づきます。これを習っていたモミィも、なかなかこの2つの国旗の区別がつきませんでした。


これをアップにすると…

 

  

 

少し違うのがわかりますよね。答えは、上がオーストラリアで、下がニュージーランドです。オーストラリアのほうは、ユニオンジャックの真下に☆の印があるので、これで見分けるのが、まあ、てっとり早いわけです。でもなんでこんなに似ているのだろうと、その当時(つまり去年の春)にネットで調べたことがありました。


周知のように、元々この南半球の2つの国はイギリスが占領していたのですが、イギリスはオーストラリアにしか目がなく、ニュージーランドはその離れ島程度に軽く見られていたようです。それでオーストラリアにはユニオンジャックの下に大きな星がつき、ニュージーランドにはそれがないのだそうです。そしてその国旗が今もイギリスの占領当時のまま来ている、というわけです。


そんな歴史があるので、ニュージーランドの人はこういう国旗は、オーストラリアと紛らわしいだけでなく、国の象徴としてふさわしくないと感じているのでは……と思っていたら、案の定というか、最近になって、ニュージーランドの首相が、「国旗のデザイン変更の是非を問う国民投票を2016年に実施する」と発表しました。ひょっとしたら、この国の国旗が変わるかも知れませんね。


あるサイトでは、ニュージーランドといえばラグビーの「オールブラックス」が有名で国の誇りなので、新しい国旗には、真っ黒を背景に、そのチームのシンボルである「銀色のシダ」をあしらったデザインがいいのでは、という声も多いそうだ。2年後に行われる国民投票ではどうなることでしょう。


  
    これも候補のひとつ(?)


ところで、ついでにイギリスの話ですが、僕たちが昔から何気なくイギリスと呼んでいるこの国って、実はとても国名が難しいのですよね。これも、ECC英語教室を見学していたら、上記の国旗の写真の中にイギリスの旗がありますが、外国人教師はこの国を「ユーケー」と子供たちに教えていました。モミィが「なんでユーケーやのん? イギリスと違うん…」と首をかしげていましたが、僕にも答えられず「イギリスはUKと覚えておいたらいいやん」とテキトーに言いました。


UKとは、正式には…
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)


…の、UとKを取ったものなんだそうです。
いちおう、それをモミィに伝えると、
「長い名前やなぁ。そんなん覚えられるわけないわぁ」
そりゃそうですよね。小学生で覚える必要もないでしょ。
だから、UKはUKでいいんだよん。


モミィから「じゃ、なんでイギリスと言うてるのん?」とまた質問。
いちいちうるさい子やなぁ。仕方なく、また調べる。


江戸時代の頃か、ポルトガル語でイギリスを表す単語が、日本人の耳に「エゲレス」と聞こえたそうで、そこから、当時の日本の知識人の間で「イギリス」と呼ばれるようになり、今日に至ったということです。ちなみに「英国」というのは「エゲレス」に「英吉利」という漢字をあてたことから来た…という説が最も有力だと言われれています。


まあ、早い話が、「イギリス」というのは日本語なんですよね。「イギリス」という国も存在しないし「イギリス人」というのも存在しないわけ。


でも、それはモミィには言えません。別の説もあるようなので、ホントにホントの話かどうかもわかりません。そんなことを学校でペラペラしゃべられたら、先生から「お家の方へ。子供を混乱させるようなややこしいことは言わないでくださいませ」とやんわりとお叱りを受けるかも知れませんしね~

 

 

 

 

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