僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

うれしい「独眼竜政宗」再放送

2014年11月06日 | 映画の話やTVの話など

どうもTVドラマづいてきましたが、今日もまたその話です。


普段からドラマは、たまに気に入ったのを見るぐらいだけど、唯一の例外として、今年4月からずっと一度も欠かさず熱心に見ているドラマがある。それはNHKのBSプレミアムで毎週土曜日午後6時から放映されている「独眼竜政宗」である。1987(昭和62)年の大河ドラマの再放送だ。主演は渡辺謙。大河ドラマ史上最高平均視聴率39.7%を記録したという。僕は当時も、1年間、このドラマを全部見た。歴代の大河ドラマでも、最も好きだった作品の一つである。

 

  


仙台62万石の礎を築いた伊達政宗の波乱の生涯を描いた戦国ドラマ。原作・山岡荘八、脚本・ジェームス三木。ドラマの中での梵天丸(政宗の幼名)のセリフ「梵天丸もかくありたい」は流行語にもなった。放送から27年たった今でも人気は根強く…。←再放送が決定した折、そんな宣伝文句が流れた。


キャストもいい。主演の渡辺謙は、キレて怒鳴りまくることもあれば心の優しい一面も出し、激怒して理性を失うかと思えば家来の進言に「もっともだ」と従う賢君ぶりも見せて、素晴しい政宗を演じている。渡辺謙以外の政宗など考えられない…と言ってもいいかも知れない。そして政宗を支える2人の側近、三浦友和と西郷輝彦が絶妙だ(西郷輝彦をあおい輝彦と間違っていた人もいましたが)。さらに政宗の幼少時の守役で、後に政宗の妻・愛姫(めごひめ)の侍女として尽くす竹下景子は、とても凛々しく、美しい。それに政宗の母を演じる岩下志摩の優しさと惨酷さを混ぜ合わせた迫真の演技も、凄まじい。登場人物の台詞も重厚かつ的確で無駄な言葉がない。僕たちはこういうところで、今日失われつつある美しい日本語表現を学ぶべきだ、と痛感させられたりもする。


ドラマは全50回だが、先週の土曜日が第31回だった。秀吉が天下人となり、わが世の春を謳歌する時代。秀吉の言いなりにならざるを得ない政宗の忍耐の日々が続くが、正妻の愛姫に初の子(女児)が誕生し、政宗に笑顔が浮かぶ。そんな折、淀君が生んだ男の子が死んでがっくりする秀吉が、甥の秀次に関白を譲るが、再び新たな男の子・お拾い(後の秀頼)が生まれて気が変わる。関白になって舞い上がっていた秀次の身に暗雲が漂ってくる…というところだ。


…とこう書くと、今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」も時々見るのだけれど、同じ時代で同じ筋書きの展開である。やはりお拾いが生まれて、その子を跡継ぎにするため、秀次が切腹に追い込まれる。そして秀吉自身にも死期が迫ってくる。次回11月9日のタイトルは「秀吉の最期」である。


「独眼竜政宗」のほうも、次回8日は「秀次失脚」であり、11月22日は「太閤の死」だ。どちらもよく似ている。もっとも秀吉の役は「政宗」では勝新太郎、「官兵衛」では竹中直人で、これはちょっと違いが大きすぎますけど。


ともあれ、秀吉は2つの大河ドラマで、今月中に死んでしまうわけですね。


「軍師官兵衛」はたまにしか見ていないが、「独眼竜政宗」は来年3月まで続くので、これは一度たりとも見逃せない。秀吉亡き後、関が原の戦いを経て徳川家康の時代に移っていく過程で、伊達家を率いる政宗がどう生き抜いていくのか、それを豪華キャストたちがどう演じていくのか、楽しみである。えっ? 27年前に見たんだろうって? そうですね、見ました。でも、ほとんど忘れましたよね。特に、前半の部分はよく覚えているのですが、後半は記憶がありません。だから、今回初めて見るのと同じワクワク感があるのです。記憶を無くすと、楽しみが増えるという一つの実例です(笑)。


ところでその「記憶」で思い出しましたが、最後に余談をひとつ。


先日、渡辺謙が主演する「明日の記憶」という映画を見ました。ご存知の方も多いと思いますが、仕事バリバリ人間だった49歳の男性が、若年性アルツハイマー病にかかる話で、衝撃的な内容でしたが、妻の樋口可南子の献身的な優しさが強く印象に残りました。「いい女優さんだなぁ、樋口可南子さんは…」と思いつつ、翌日「独眼竜政宗」を見たのですが、そのドラマの淀君役で樋口可南子が登場してきました。渡辺謙の政宗と淀君が対面する場面がありましたが、思わず「明日の記憶」の夫婦が顔を合わせたシーンに興奮しました。映画では渡辺謙は髪の毛も薄くなり、樋口可南子さんも落ち着いた中年女性になっていましたが、このころは2人とも若くで華やかでしたね。ま、当たり前の話ですけど…


…というわけで、今日も、何のことかわからないようなオチで終わります。


皆々様、こんな話を最後までお読みいただき、

まことに、有り難き幸せに存じ上げ奉ります!

 

 

 

コメント (2)
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