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 僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 「古墳」でお花見

2008年04月11日 | モミィの成長日記

 

僕たちが住んでいるのは大阪府の南部にある藤井寺市というところである。
むかしは駅前に、近鉄バファローズの本拠地、藤井寺球場があった。
(ちなみに球場跡は、四天王寺学園の小学校が建設される予定である)

この藤井寺市の周辺は、古市古墳群と呼ばれる数多い古墳が点在し、日本でも有数の大型古墳が密集する地域として知られている。

手元の電子辞書の百科事典で「古市古墳群」を引いてみる。

大阪府藤井寺市から羽曳野市に分布する、4世紀末から5世紀の古墳群であり、国内で第2位の大きさをもつ応神天皇陵や、津堂城山古墳をはじめ、100mを超える前方後円墳、円墳、方墳、帆立貝式古墳など、大小約100基で構成される。百舌鳥(もず)古墳群とならぶ大古墳群。

ここに出てくる津堂城山古墳というのが、僕の住んでいる場所から歩いて数分のところにある。応神天皇陵のほか、允恭・仲哀・安閑・清寧などの大きな天皇陵が数多くあるが、立ち入り禁止となっているそれらの古墳と違って、この津堂城山古墳は、最上部を除いて自由に出入りができる。

ここは、子供たちの遊び場にも近所の人たちの散歩コースにもなっている。それと同時に、桜の名所でもある。5月は菖蒲、秋にはコスモスが咲き乱れて、訪れる人は多いが、やはり最も賑わうのは桜の季節である。

6日の日曜日。この津堂城山古墳にモミィを連れて行くことにした。
朝に「きょうはお花見に行こうね」と言うと、それからずっと、
「おはなみ、おはなみ、行きまちゅよ~」と喜んで跳ね回る。
昼まで時間があるのに、「おはなみ、行くねん」とやかましいので、
「では、先に下見に行こう」と、モミィと2人でぶらりと出かけた。

すでに桜の木の下には、青いシートが敷かれていて、あちらこちらに「○○町会」などという立て札が立って、場所を確保している。
そのシートにモミィは土足で踏み込もうとするので、
「だめ、だめ。ここはよその人たちの場所や」
「どこぉ? もみ~のばしょは、どこぉ?」
「敷くものは何も持ってきてないから。あとでまた持ってこような」
「どこぉ? もみ~のばしょは、どこぉ?」
「今はまだ場所はないねん。あとでって言うてるやろ」
「どこぉ? どこぉ? もみ~の…」
「もうええっちゅうねん。人の話、聞いてへんのかいな」

いったん帰宅して、お弁当などを持ち、妻と3人で再び出かけると、モミィはいよいよ大喜び。僕も缶ビールをクーラーボックスに詰めて、ワクワク気分である。

弁当を広げる場所を探していると、ばったりと勤め先の女性と会った。
夫らしい男性と、2人の老人を連れている。
その女性は、僕とモミィを見比べて、
「あら、若いカノジョ連れてますね~」と笑った。
「ええ、まあ、歳は離れているけどね、カノジョです」と、僕。
うしろにいたその女性の母親らしきお年寄が、
「お、お孫さんなの…?」と、僕をじぃっと見て、しゃがれた声で尋ねた。
「えぇ、まあ…」(まあ…とはどういう意味だ?)
「本当に…? あなた、おじいちゃん? まあ、若いおじいちゃんねぇ」
なんて腰を抜かさんばかりに驚いている。

あのぉ…。
決して自慢してるわけじゃないのですが、僕はかなり若く見られるのです…。

と、まあ、そんなやりとりのあと、女性たちと別れ、適当な場所を見つけてシートを敷いてお弁当となった。モミィはおにぎりののり巻きが好きだ。パクパクと、あっというまに空っぽにしてしまう。ふだんから食欲が旺盛である。ウィンナー、チーズ、サツマイモなど、どんどん食べる。
「おはなみ、おはなみ、たのしいなぁ」と大声を上げるモミィ。
(食べてさえいれば、何でもいいみたいだけど)

缶ビールを飲みながらそれを眺めている僕。
桜の花びらが一枚、舞い落ちてきて、ふわりと弁当箱の中に入る。
青空の下で、桜の花と、楽しそうに団欒する人たちに囲まれてのビールは、至福の時間を与えてくれる。気持ちいい~。

 

  

 

食事を終えて、3人で古墳内を歩く。
広場に作られた舞台の上では、地元町会が主催するアトラクションが繰り広げられていた。カラオケやコントをやっている。
「もみぃも、あそこで、うたうねん。タラオケ、うたうねん」
と、歌の好きなモミィは意欲を見せる。
カ行がうまく発音できず、カラオケはタラオケになるんだけど…。

 

 
    
「あそこ(舞台)でうたうねん」 と はしゃぐモミィ (右下)

 

モミィは歌が好きで、家にある子供用カラオケセットで
「あめあめふれふれ母さんがぁ~」
なんて大きな声で歌うのが得意な子だから、そろそろ観客を前に歌いたくなってきたのだろうか…?。
「またお家に帰ってから、カラオケで歌ったらいいやん」と言うと、
「おうちにかえってから、タラオケでうたったらいいやん」
とオウム返しの答え。このごろ、このオウム返しがやたらと多いモミィ。

家に帰るとモミィは休む間もなくさっそくおもちゃ箱から「タラオケ」を引っ張り出してくる。僕は疲れてぐったりしているのに、横でマイクを握り「ニヒヒヒ~」と満面に笑みを浮かべるモミィを見ると、ますます疲れる。ため息が出る…。

子供ってなんでこんなに元気なんだろう…としみじみ思うのである。


  ……………………………………………………………………
 


 

 ↑  1歳半だった去年の春、同じ津堂城山古墳で撮った写真です



 

     また来年も、お花見に来ようね。 バイバ~イ。

 

 

 

コメント (4)
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