僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 TRTで病院へ

2008年02月07日 | 心と体と健康と

1月23日から耳鳴り治療のデモ器をつけて「試用期間」の2週間が経過した昨日、TRTのため、大手前病院へ出向いた。

午前11時の予約だったので10時半頃に到着し、言語聴覚療法室の前で待っていると、9時からTRTをされていたyukariさんがお母さんとご一緒にお見えになられたので、しばらく会話をした。
お2人とお会いするのは、23日に続いて2度目だけれど、
「いつも励ましていただいてありがとうございます」
とお母さんは昨日も言ってくださった。
でも、僕にとっても、先にyukariさんがTRTを受けておられるので、そのお話を聞いて「予習」ができる分、余裕もできるし、技師さんに会う前に知っておきたいことなども教えてもらえるので、こちらのほうこそありがたい限りである。

不安な耳鳴りを抱えて一人病院の待合で待つ…っていうあの孤独感には何とも名状しがたい辛さがあるけれど、そんなときに、同様の症状を持たれ、同じ時期に同じ治療法を始めた方がおられて、会話を通していろんな情報を交換しあえるというのは、精神的に大きな安堵感をもたらしてくれる。

yukariさんは、すでにデモ器ではなく新しいTCIをつけておられた。
「あ、もう買ったのですか?」
「そうです。右でも左でもつけられるようになっています」
と、そのTCIを見せてもらった。
そうか…
やっぱり、今日から自分のTCIをつけるんだ。

お2人と別れ、11時になって名前を呼ばれ療法室へ入った。

「デモ器をつけられて、どうでしたか?」と技師さん。
僕は、昨日のブログに書いたようなことを一通り話した。
「音量はほぼ変わりませんが、高く澄んだ音になった気がします」
「それは、元々の耳鳴りに比べて、楽になったと言うことですか?」
「まぁ楽っていうことはないんですけど、音がキーンと、より
細く高くなったというか…。あるいは、音と言うより響き、というほうが近いのか…」
「はぁ…。つまり、なんらかの変化はあったと…」
「そうですね。このまま耳鳴りが消えていってくれればいいんですけど」
と、僕がつい思っていたことをそのまま口に出すと、技師さんは
「前にも言ったと思いますが、このTRTは耳鳴りを消すんではなくて…」
と話し始めたので…
「あ、わかってます、わかってます。耳鳴りに慣れるんですよね。はい、はい」

 ~ 耳鳴りを消すのではなく、慣れることが治療の目的 ~

その違いは、言葉ではよくわかるのだが、実感としてはピンと来ない。
…が、そんなこと、今ごろ考えても仕方のないことだ。
とにかく、耳鳴りに関しては、考えすぎないことである。

話はTCIの購入のことに入った。
僕は、もちろん今後ともこれを続けたいので申し込んだ。
さっそく、もう一人部屋にいた背広を着た機器の担当社員が新しいのを出してきてくれ、技師さんがパソコンを操作しながら、そこへデモ機と同じノイズ(ピンクノイズ)を入れた。
僕はついでにもう1種類のノイズ(ホワイトノイズ)も入れてもらったが、そっちを聞いたりこっちを聞いたり、というのは治療法として適切ではないらしいので、これから1週間程度試してみて、どちらのノイズにするかを決めて、その後はずっと1種類だけにするつもりである。
しばらく、ホワイトノイズの音の調節が続いたあと、完了した。

最後に技師さんは、定規みたいなものを出してきて、
「耳鳴りの苦痛度をお聞きしたいのです。この定規の左端が苦痛がない、と思ってください。右端が、もう大変な苦痛で我慢できない。…という感じでですね、さて、あなたの今の苦痛度はどのへんになりますか?」と聞かれた。
「えぇ~? 苦痛度ですか? どの辺…と言われてもねぇ」
僕が迷っていると
「いや。目安ですので、適当でいいですよ」
と言われたので、定規の真ん中あたりを指して
「まぁ、この辺にしておきます。よくわかりませんが」
と言っておいた。

2週間前ならもっと苦痛度の大きいところを差しただろうけど、TRTを初めてから、耳鳴りそのものは大きいままだけど、TCIという機器もつけて、おかげで少しは耳鳴りもまぎれるし、先への希望も出てきたし、それよりなにより、この症状に振り回されるのがバカらしくなってきたというか、
「鳴るんやったら鳴っとれぇ!」
という開き直りの気持ちが定着してきたのか、少しずつだが、気にならなくはなってきた。それでも本当はもっと苦痛度の高いところを示すべきだったか、と帰り道に思ったりしたが、治療の本質と関係ないので、どうでもいいことにした。

そんなことで、新しい自分のTCIを左耳につけて、病院を出た。
後日、保証書や電池とともに、代金の振込用紙を自宅に送付させてもらいます、ということであった。

次回は1ヵ月後、3月5日午前10時半だ。

3月は仕事の最も忙しい時期だけれど、これだけは仕方がない。

 

 


 

コメント (3)
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