僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 1枚の年賀状

2008年02月09日 | 日常のいろいろなこと

“ブログの効用”といえば、最近こんなことがあった。

今年のお正月にもらった1枚の年賀状のこと。
このことを、ぜひ書いておきたい。
北海道の網走に住んでおられるFさんからもらった年賀状である。

Fさんとは、一度お会いしただけである。
もう40年近くお会いしていないが、年賀状のやり取りは続けてきた。
そんな中で、今年の年賀状には、あることが書かれてあって、それを読んだとき、信じられないほどびっくりした。
その「あること」とは…

「あなたのブログを読みました。なつかしいですね」

という一文である。
ブログと言っても、このブログや「ほそ道」ではなく、別のブログである。

「えぇっ? 読んでもらっていたのかぁ~」
僕にとっても、まさかと思うような話であった。

   …………………………………………………………………

話は39年前に遡る。
1969年(昭和44年)のことだ(ずいぶん古いですね~)。
星野仙一が新人投手として中日ドラゴンズに入団した頃のことだもんね。

その年の夏、僕は北海道まで自転車旅行をした。

出発に際して、高校時代の恩師の奥さんが、
「私の親戚が網走にいるので、そこを通るのなら訪ねて行きなさい」
と言ってくださり、先方さんにご連絡もしていただいた。

そして僕は、自転車で大阪を出発してから1ヶ月余りで網走にたどり着き、教えてもらったとおり、そのお家を訪問し、そこで数日間、心のこもったおもてなしを受けた。そのお家のご長男が、僕とほぼ同じ年齢のFさんで、その翌年から年賀状のやりとりが始まったのである。

そして僕は、最近になって、当時の70日間の自転車旅行中に書きためた日記などの記録を、じゃいさん(ネットで長いお付き合いをしているお友達で、メル友さんでもあります)のお勧めもあって、整理をして旅行記として書き直し、ブログを開設して数ヶ月の間、掲載をした。もちろんそこに、楽しかった網走での数日間のことも写真入りで載せた。なにしろ、Fさんのお家では、ジンギスカンをたらふく食べさせてもらったり、車で網走周辺の名所を巡ってもらったりして、お礼の言葉もないほどお世話になったのである。

網走には貴重な思い出がぎっしりと詰まっていた。だから、その自転車ブログも、網走での体験記は、こと細かに4回にわたって掲載し、写真も、Fさんたちのご家族がサイン帳に書いてくださった激励の言葉なども含めて、たくさん掲載した(無断掲載でした。どうもすみません)。

  http://d.hatena.ne.jp/domani07/20070730

そのように、僕にとっては一生忘れられないFさん一家との数日間の交流だった。しかし遠い昔の話をブログに載せたことは、なんとなく気恥ずかしいところもあり、Fさんには、まだお知らせしないままだった。

で、何のお知らせもしていなかったのに、そのFさんからの今年の年賀状に…
「あなたの自転車旅行のブログを見ました」
と書いてあったのだから、びっくり仰天したのだ。
「偶然に見つけました…」ということだったけど…。

「…なつかしかったです」
とFさんが感想を述べておられた。
ほんとですね~。滅茶苦茶なつかし~い。

…けれど、まさかなぁ、よくこのブログがわかったもんだな~
と、今でもまだ信じられないような思いである。
ネットの世界では、こういう「まさか」が本当になったりするんだ。

ともあれ、これもブログの効用のひとつであろう。

ブログを通して、遠い過去の出来事がよみがえり、現在と結びつく…。
一期一会の縁が、40年近く経ってから一枚の年賀状で息を吹き返す…。

そんなこともあるのだ。

すご~い、やんか。

 

 

 

 

コメント
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