めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

スーパームーンを見た!

2014-09-10 12:45:56 | お月見

スーパームーンを見ました。
夜中に帰宅中、何気なく空を見上げると、ほぼ真正面に
白く光っていました。
一年のうちで一番大きく見えるとの前宣伝を聴いていたため
しばらくじっと見つめていました。
名前からしてかなりの大きさが頭の中では増幅され
いつもとは違うと言う思いで見上げました。

家に帰って、庭から見ると、あいにく目の前のマンションの陰になって
見る事が出来ず、近くの目黒川まで出かけました。
ブログにアップしようと、カメラを向けますが、あまりにも小さい為
もう一度引き返して、望遠レンズを取り付けました。

桜の枝の向こうに白く輝く満月は、古来からの月見という風情ではなく
新しく吹き込まれた、スーパームーンとなってカメラに映ります。
かなり倍率の高いレンズに交換しても、やはり、普通の望遠では
歯が立ちません。しかも、月をアップすると、何処で撮ったのか
周囲の雰囲気は全く無く、ただ記録写真の様で面白くありません。
結局、捕った写真は今一の駄作となり、掲載とはなりませんでした。

私達はいつもこの手のキャッチフレーズに騙されます。
スーパームーンという命名が勝手に頭の中で暴走して、様々な
妄想から眺めてしまいます。
本当は人間の目では、その大きさが計れない程であるにもかかわらず、
勝手に大きく神秘的に創りあげてしまいます。

しかしながら、私たちの生活はこの様な錯覚と妄想に包まれています。
日夜流れるコマーシャルも、デパ地下に売られる思わず買いたくなる
色とりどりの食品も、私たちの想像をかきたてるように演出されています。

とは言うものの、私達は現実の姿を見せつけられる事よりも
少しでも楽しくて夢のある事に心を奪われます。
様々な事に付加価値を付けて、文化は進歩していきます。
時にはその演出に酔いしれる事も大切の様に思われます。

でも、本質をいつも見極める気持ちを忘れない様
時と場合に応じて、人生を楽しんでいく事も大切とも思われます。