めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

秋の便り

2014-09-29 16:55:21 | 

少しずつ寒くなってるとは言え、お天気の良い日には
まだまだ半袖で歩いている人が目立ちます。
この時期、何を着て行ったらいいか、迷う方が多く
夏と秋の両方のファッションが見られます。
しかしながら、確実に朝晩の寒さは増していて、
就寝時に窓を開け放つことも無くなりました。

蝉の声が聞こえなくなった目黒河畔は、急に静かになり

木々の間を流れる風も、思いのほかヒンヤリとしています。
春夏秋冬楽しませてくれる桜並木は、ちらほらと黄色い色が
緑の中に目立ち始めてきました。

ギラギラとした夏の日を反射していた濃い緑の並木道が

ことのほか少し色褪せて、黄緑色の様に見えます。
河畔の手すりにもたれて、ぼんやりと川面を眺めると
みどりの中に、秋の便りが見えます。

しばらく歩いていると、突然、鼻の奥をくすぐる、甘ったるい

蜜の様な香りが漂って来ました。
小学校の校庭の周りに植えられたキンモクセイの花です。

近づくと、私の周囲を包むように、甘くまとわりつきます。

春先に咲く花に黄色が目立つように、この時期、桜の葉と
キンモクセイが秋の訪れを目と鼻から感じさせてくれます。

少し坂道を登って行くと、真夏の焼けるような日差しに

ユラユラと砂漠の炎の様に見えて、突然汗が噴き出した
揺れるマンションのが、季節が変わると、何故か弱弱しく
枯れて行く夏草の様に映っています。

同じものでも、四季の移り変わりは、私達の気持ちを

いつの間にか変えてしまう様です。
これから秋も深まれば、黄色が目立っていた桜も、
赤く紅葉してきます。
更には、より気温が下がると、その変化を教えてくれる
様々な花や木々が私達の目を楽しませてくれます。

毎日飛び込んで来る様々なニュースに気持が沈みがちです。

少なくとも、気持ち休まる日本の四季は無くならない様
美しい自然を守って行きたいものです。



濃い緑が、やや黄緑色に



黄色い秋の手紙

甘く香るキンモクセイ



揺れるマンション群



最新の画像もっと見る

コメントを投稿