めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

大都会東京と瀕死の東京湾

2015-07-17 21:36:18 | 環境問題

台風が過ぎてしまえば、いよいよ梅雨明けになりそうです。
進路にあたった地域の人達にとっては有り難迷惑でしょうが、
この大量の降水量が私達日本人の生活に大きな支えとなる事も
事実なのです。
私達の住む日本の自然は、春夏秋冬様々な顔を見せてくれますが、
この大自然を育て、私達の生活を支えてくれているのも、梅雨時の雨と
台風等の大雨です。

稲作を中心とした我が国の農業は、水無くしては成り立ちません。

更に、その他の農産物も、雨が降らなくなれば、途端に凶作となります。
太古の昔から、私達は、この大自然のサイクルに支えられ、日本人として
長きに渡ってこの地に生活をしてきました。

更には、豊富な雨は、大地から大量の栄養とミネラルを削り取り、

川と成って海まで流れ込み、海や川の多くの生き物を育てています。
我が国の周辺に素晴らしい漁場が多いのは、この、栄養豊かな水が
海に流れ込んでいる事が上げられます。

世界でもまれに見る、豊かな農水産物に恵まれているのが日本ですが、

近年、この大自然のシステムが壊れてきているのが問題です。
自然は自らの食物連鎖のサイクルを守ることにより、太古の昔から
多くの生物を育てて来ました。

しかしながら、このサイクルを壊しているのが、私達人類です。

特に、海からの命の糧である海洋生物の乱獲は酷いもので、
多くの生き物を絶滅に至らせました。
更には、海洋生物の繁殖を妨げる海洋汚染を世界中で起こし、
近海の生命の揺り籠と呼ばれる浅い水域を破壊した事は、
乱獲に拍車をかける事にもなりました。

私達が食料とする大型魚も、浅い海域で食料を得たり、子供を育てたり

小魚を食料としたりして育つものです。
しかしながら、その浅い水域が汚染されてしまったら、当然大型魚も
生きてはいけません。

まさに東京都民は、自分たちの目の前に広がる命の海域を

今も汚し続けているのです。
東京湾が、命溢れる海域と成って、多くの海洋生物を育てる海となった時、
日本人の食料不足の不安は無くなると言っても良いと思います。

近代的な高層建築の巨大都市東京の目の前は、死の海が広がり

命の営みが見られなくなったら、それこそ、日本人の恥であり
人類の破滅のカウントダウンが始まったと言えるでしょう。

まずは、日本の昔からある美しい川を取り戻し、東京湾沿岸の
何処でも海水浴場が出来る様にすることが第一歩と思われます。