羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

本の話ー3ー「目利きが選ぶ3冊」

2015年08月07日 08時20分08秒 | Weblog
 8月6日、日経新聞夕刊「目利きが選ぶ3冊」に、『野口体操入門』が選ばれていました。
 選者はスポーツライターの藤島大氏。
 ★★★ 星三つ、「読み応えあり」ということで「三ツ星だー」と今回も嬉しかった次第であります。
 因みに、★★★★★ 星5つは傑作、★★★★ 星4つは読むべし、ということですが、“ 読み応えあり ” という記述に、芯から嬉しさがこみ上げてきました。

 7月26日に朝日新聞の『読書欄・書評「文庫」』で取り上げていただいたときも、新しく加筆した第一章について触れてもらえたのですが、今回も同じ章から野口三千三の野口体操について真髄をついてもらいました。


 朝日新聞のときも思いましたが、取り上げていただいたことで、第一章を新しく加筆し岩波現代文庫で出版していただけたことよかった!と、からだの奥底からしばし安堵感がこみ上げました。
 世界で類を見ない体操、その体操を創始した野口三千三が生きた!その戦争末期から敗戦後、体操が新しい体操として再生していく道程に一歩踏み出せたことで、これからの体操の道筋を見る手がかりになってほしい、と祈っています。

 掲載日が、平和を祈る8月6日であったことに、なにかしらの縁を感じています。
 体操は産業社会の担い手である青年男子のため・体操は戦場に送られる兵士のため・体操は数値化される体力のためだけでない。野口体操がこれまでにない新しい身体観に根ざした体操になっていく最初の一歩をおさえることで、これから歩む道程が薄明かりのなかで見えて来る可能性が開けてほしい、という意味でも記事に載せてもらえてことに感謝です。 
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