昨日、例年の通り親戚のものが年始に来てくれた。
一人は、妻が若年生認知症を発症して10年。昨年施設に入居するまで自宅介護を続けていた。
「認知症家族の会」の会長をしていることもあって、相談にのってもらっている。
さて、彼の母への接し方が実に見事だったことにはさすがだと思った。
座敷に置いてある一人がけの椅子に腰掛けている母の前に座って、話しかける。
「おばちゃんの手は、きれいだね」
「えー、そんなことないわ、しわだらけよ」
「いやいやとってもきれいよ」
母は腕まくりしてみせる。
「ほら、しわだらけでしょ」
「いやいや、きれいだよ」
語尾をやさしく、ちょっと女ことばふうにして、手から腕へ自然に撫でていくのである。
もともと穏やかな母だけれど、もっともっと、自然にいい雰囲気につつまれる。
「ゆっくりしていってね。気兼ねはいらないから」
「ゆっくりしてるよ」
「とにかくうちには年寄りがいなから」
大笑い。
「おばちゃん、冗談が出るから大丈夫だわよ」
ひとつだけシーンをあげると、こんな感じ。
帰りがけには飾ってある独楽を囲んで、皆、お名残惜し気。
玄関に座って帰っていく年始の客に手を振って見送る母の表情はかわいい。
そのあともいつも以上に穏やかにすごしていた。
夜はNHK eテレ、9時からの番組を嬉しそうに見ていた。
古民家カフェを全国にたずねて、地元の人とつくるドラマ仕立てである。
昨晩は「金沢」だった。
全体ゆるーい雰囲気に和ませてもらった。
そして就寝。
とにかく、母にとって素敵な正月の一日となったようだ。
一人は、妻が若年生認知症を発症して10年。昨年施設に入居するまで自宅介護を続けていた。
「認知症家族の会」の会長をしていることもあって、相談にのってもらっている。
さて、彼の母への接し方が実に見事だったことにはさすがだと思った。
座敷に置いてある一人がけの椅子に腰掛けている母の前に座って、話しかける。
「おばちゃんの手は、きれいだね」
「えー、そんなことないわ、しわだらけよ」
「いやいやとってもきれいよ」
母は腕まくりしてみせる。
「ほら、しわだらけでしょ」
「いやいや、きれいだよ」
語尾をやさしく、ちょっと女ことばふうにして、手から腕へ自然に撫でていくのである。
もともと穏やかな母だけれど、もっともっと、自然にいい雰囲気につつまれる。
「ゆっくりしていってね。気兼ねはいらないから」
「ゆっくりしてるよ」
「とにかくうちには年寄りがいなから」
大笑い。
「おばちゃん、冗談が出るから大丈夫だわよ」
ひとつだけシーンをあげると、こんな感じ。
帰りがけには飾ってある独楽を囲んで、皆、お名残惜し気。
玄関に座って帰っていく年始の客に手を振って見送る母の表情はかわいい。
そのあともいつも以上に穏やかにすごしていた。
夜はNHK eテレ、9時からの番組を嬉しそうに見ていた。
古民家カフェを全国にたずねて、地元の人とつくるドラマ仕立てである。
昨晩は「金沢」だった。
全体ゆるーい雰囲気に和ませてもらった。
そして就寝。
とにかく、母にとって素敵な正月の一日となったようだ。
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