羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

松下の「二股ソケット」とSONYの「認証型コンセント」

2012年02月15日 09時23分30秒 | Weblog
我が家ではなかなかLEDに替えることができない。電球の買い置きも捨てる気にはならないし、建て替えて6年8ヶ月の家には、当時とては新しい電球がまだまだ健在だ。
 何を隠そう。蔵の二階では三カ所電球が取り付けてある。階段下でスイッチを入れると必ずつくのは「二股ソケット」の改良型で「三つ股ソケット」である。これは電球が二つ+コンセントが一つ使えるようになっている。
 先日、NHKで再放送していた『神様の女房』の一部を見ていた。松下電器、現在のパナソニックの創業者・松下幸之助の妻むめを描いたドラマだった。
 企業の基礎を築く重要なエピソードとして、「二股ソケット」を開発する過程と製品に作り上げて販売する様子が描かれていた。
「我が家では今でも使ってますよ!」って、思わず声にしてしまった。
 
「三つ股ソケット」は、扇風機だったり除湿器だったり、その時々に差し替えて使う。
 部屋の隅にコンセントがなかった当時としては、相当に便利で重宝がられたに違いないことが体感できる。
 蔵は大正15年に建てられたものだから、丁度、幸之助が日本のエジソンと言われた同じ時代が残っていて、ドラマの情景がそこにはあった。
 
 そして今朝のこと。
 日経、朝日、両新聞の記事を読みながら、時代とともに住宅のあり方が大きく変化し、もっと変化する感慨を持った。それはSONYが機器ごとに電力管理ができきる新型コンセント「認証型コンセント」を開発したニュースを読んだ時だった。
 何でもプラグとコンセント間の情報をやり取りするタイプと、電力経由でやり取りするタイプの二種類があるそうだ。自社ではつくらず、電力、電機、住宅大手企業と組んで、研究をすすめ製品化していくらしい。

 電力問題がクローズアップされ、エコ住宅に関係する物の開発が、これからの企業にとって生き残り策になる昨今。IT革命があらゆる生活の場面で変化をもたらしていく実例だ。
 その変革の時代に生きているのだなぁ~。
 
 記念すべき改良型「三つ股ソケット」は、近代化のひとつの革命製品だった。そう思うと辞書同様に捨てられないものがまた一つ増えてしまったわけだ。

 思いますね。
「断捨離」という言葉は、しばらくお預けだ。
「断」ずれば「繋がり」、「捨」てれば新しい価値を「拾い」、「離」してみると客観が照らす世界は「貴重」だ。ひとたび廃棄した物は、二度と還らず。
 ここはよーく考えて、片付けを続行しようと思う。
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