羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

挨拶

2009年12月05日 10時04分36秒 | Weblog
「おはようございます」
 最近の学生は、そう挨拶する。私の授業では筆記が出来ないこともあって、毎回‘レジュメ’を配っている。そこで学生がコピーをとりにくる際、いやでも顔をあわせる。いったいいつからそうなったのか、と以前から気にかかっていた。

「私の思い込みかもしれませんが‘おはようございます’というのは、演劇人が楽屋入りする時、昼過ぎでも夜でも使う言葉でしょ」
 そうした使い方をするのは特殊なプロの世界で、堅気の職業ではない、と言うような意味を、今週はある男子学生に思い切って話しそして訊ねた。
「普通に使うようになってますが、きっとバイトの影響じゃないかと思います」
 なるほど、バイトだとすると何となくわかる。
 あとはサークル活動だそうだ。
 体育会系以外にも、学生はさまざまな活動を行っている。
 バンド、合唱、オーケストラ、ピアノ、各種ダンス、演劇、格闘技、射撃、チア、等々。思いつくままに挙げてみたが、まだまだある。
「先生に‘こんにちは’では失礼な感じがして」
「後に言葉がつくからじゃない。お暑つございます、こんばんはお寒むございます。お久しぶりでございます。ご機嫌麗しく(笑い)なかなか言いませんけれど」
「あぁ!‘ございます’って言いたかった感じは、そういうことだったのか」
 納得の表情の後に再び首をかしげていた。きっと言葉を捜していたのだろう。
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