「龍馬伝」以後、なんとなく大河ドラマを見続けている。龍馬を超える作品に出会わない、というのが本音だ。
今年の「花燃ゆ」は、これまで描かれてこなかった幕末、明治維新、日本の近代化を陰で支えた人々を描く、ということらしい。
それはそれとして、群馬編になって、どことなく野口三千三先生の生まれ育った風土というか環境を少し感じさせてもらっている。
大正三(1914)年生まれだから時代は違っても、引きずっているお国柄は変わりようがない、というか先生から伺ってきた暮らし向きや、養子先でのお舅さんとの軋轢や、生糸の暴落から被った村の貧しさ等々の参考にしながら見続けている。
群馬の人々がよそ者を受け入れざるを得なかった日本の近代の軋轢が描かれているところが興味深いし、土地の者が立身出世を願う明治大正期の複雑な思いが裏で蠢いて、そのあたりを想像しながら見るのは面白い。
主役よりも存在感がある群馬県人気質を演じる江守徹と三田佳子、どことなく醸される匂いがいい。
関東に生まれ育った私としては、萩よりも群馬に愛着を感じているのかもしれない。
空っ風が巻き上げる土ぼこり、蚕から繭をとる仕事をする農家、……、群馬編の科白に親近感を覚えるのは、やはり野口三千三と野口体操の底流に脈々と流れる「命のつながり」かも知れない。
庶民がしぶとく生きて、官ではなく民衆が国を支える姿が描かれる、そこに面白さを感じている。
これから先はわからないが、我慢して見続けて、今はよかったと思っている。
今年の「花燃ゆ」は、これまで描かれてこなかった幕末、明治維新、日本の近代化を陰で支えた人々を描く、ということらしい。
それはそれとして、群馬編になって、どことなく野口三千三先生の生まれ育った風土というか環境を少し感じさせてもらっている。
大正三(1914)年生まれだから時代は違っても、引きずっているお国柄は変わりようがない、というか先生から伺ってきた暮らし向きや、養子先でのお舅さんとの軋轢や、生糸の暴落から被った村の貧しさ等々の参考にしながら見続けている。
群馬の人々がよそ者を受け入れざるを得なかった日本の近代の軋轢が描かれているところが興味深いし、土地の者が立身出世を願う明治大正期の複雑な思いが裏で蠢いて、そのあたりを想像しながら見るのは面白い。
主役よりも存在感がある群馬県人気質を演じる江守徹と三田佳子、どことなく醸される匂いがいい。
関東に生まれ育った私としては、萩よりも群馬に愛着を感じているのかもしれない。
空っ風が巻き上げる土ぼこり、蚕から繭をとる仕事をする農家、……、群馬編の科白に親近感を覚えるのは、やはり野口三千三と野口体操の底流に脈々と流れる「命のつながり」かも知れない。
庶民がしぶとく生きて、官ではなく民衆が国を支える姿が描かれる、そこに面白さを感じている。
これから先はわからないが、我慢して見続けて、今はよかったと思っている。