フランス人イヴ・ジネストさんが、提唱する「ユマニチュード」のリポートを見た。
因みに「現クロ」とは、NHK総合、夜7時30分放送の「クローズアップ現代」の略らしい。
さて、昨晩の放送は、認知症ケア『見つめて、触れて、語りかけて』を、方法論としても確立されたケアの紹介だった。
ジネストさんの講演とワークショップを受ける看護士さんや介護関係の皆さんの様子。
そして調布の救急病院での実践を紹介していた。
救急医療現場では、救急搬送された高齢者の認知機能が衰えていると、苦渋の選択として患者の手や足、からだを拘束しなければならない場面が多くあるらしい。そして、病気は治っても認知症が進んでしまう。
たとえば入院前には一人で歩くことが出来た患者さんが、入院を機に立てなくなり、歩けなくなる。結果として、病気は治癒しても、認知症が進んだ状態で自宅に帰され、本人と家族にとって新たな大問題が発生する。
そこで「ユマニチュード」のケアを参考にしようという話だった。
さすがにシステマティックに考えられた方法は、全ての患者に有効とまではいかないだろうけれど、相当な効果を発揮できそうだ。
まず、患者を見下ろさず目の高さ正面で、まっすぐ見つめる。
そして話しかける。
とくに触れ方で大事なことは、腕等をつかまいこと。強制しているように患者を扱わないためだ。
からだを拭くとき、からだの状態を変えるとき等は、細やかに話しかけながら、次に行うことを語りかけながら触れる。
実は、このリポートを見ながら、12月末にかつて患った圧迫骨折の後遺症、つまり腰や横腹、たぶん肋間神経通と思うが、痛みに苦しんでいる母の介助をする時に、自然に行っていた方法だと気づかされた。
どうして出来たのだろうか、と自分自身に問いかけていた。
朝の着替えや、洗面、口腔ケアの介助。
夜の8時からはじめるからだ拭きの折りに、やってもらう人が気持ちよく、やってあげる人が楽である、つまり野口体操のマッサージの考え方を取り入れて、見つけた方法が「ユマニチュード」と酷似していた。
さらに番組を見た後、8時から母にいつも以上に本気を出して、これまでの方法をもっと洗練させてみた。
いやいやいや、楽だし、気持ちよさそうだし、お互いによい関係を築けたように感じたのだった。
昨日、2月5日で、毎晩のからだ拭き(赤ちゃん用の沐浴剤を入れた湯)は、一ヶ月と25日になった。
少しずつ変化が起きてきている。1月半ばには、母は動きが呼吸をつかんだらしく協力的な動きができるようになった。
からだを拭きながら着替えをすませ、その後に顔を洗ったり、歯を磨く時間はおよそ時間は30分。
ソファに腰掛けて、就寝前にニュース等をみながら、しばらく静かに過ごす。9時半頃に床につく。
最後の質問にジネストさんが答えていた。
「人格を認めること」
一人の人間として尊重しながら、接することだそうだ。
ひとこと。
野口体操の考え方や動き方、触れ方、方法論は素晴らしいと思った。
介護される人、介護する人が、この体操を身につけてくれると、いいなぁ~と思うのであります。
少なくとも介護する人には、知って欲しい野口体操だ。
相手の状況は日々かわり、その変化は小さくとも同じ状態は一日としてない。それに応じるためにも、実際に楽にからだが動くこと、次の動きの先が自然に何気なく読めることが大事だと思った。段取りはその都度直感する力が必要条件だ、とも言える。
野口体操から、高齢化の時代に、提案できることはたくさんありそうだ。
因みに「現クロ」とは、NHK総合、夜7時30分放送の「クローズアップ現代」の略らしい。
さて、昨晩の放送は、認知症ケア『見つめて、触れて、語りかけて』を、方法論としても確立されたケアの紹介だった。
ジネストさんの講演とワークショップを受ける看護士さんや介護関係の皆さんの様子。
そして調布の救急病院での実践を紹介していた。
救急医療現場では、救急搬送された高齢者の認知機能が衰えていると、苦渋の選択として患者の手や足、からだを拘束しなければならない場面が多くあるらしい。そして、病気は治っても認知症が進んでしまう。
たとえば入院前には一人で歩くことが出来た患者さんが、入院を機に立てなくなり、歩けなくなる。結果として、病気は治癒しても、認知症が進んだ状態で自宅に帰され、本人と家族にとって新たな大問題が発生する。
そこで「ユマニチュード」のケアを参考にしようという話だった。
さすがにシステマティックに考えられた方法は、全ての患者に有効とまではいかないだろうけれど、相当な効果を発揮できそうだ。
まず、患者を見下ろさず目の高さ正面で、まっすぐ見つめる。
そして話しかける。
とくに触れ方で大事なことは、腕等をつかまいこと。強制しているように患者を扱わないためだ。
からだを拭くとき、からだの状態を変えるとき等は、細やかに話しかけながら、次に行うことを語りかけながら触れる。
実は、このリポートを見ながら、12月末にかつて患った圧迫骨折の後遺症、つまり腰や横腹、たぶん肋間神経通と思うが、痛みに苦しんでいる母の介助をする時に、自然に行っていた方法だと気づかされた。
どうして出来たのだろうか、と自分自身に問いかけていた。
朝の着替えや、洗面、口腔ケアの介助。
夜の8時からはじめるからだ拭きの折りに、やってもらう人が気持ちよく、やってあげる人が楽である、つまり野口体操のマッサージの考え方を取り入れて、見つけた方法が「ユマニチュード」と酷似していた。
さらに番組を見た後、8時から母にいつも以上に本気を出して、これまでの方法をもっと洗練させてみた。
いやいやいや、楽だし、気持ちよさそうだし、お互いによい関係を築けたように感じたのだった。
昨日、2月5日で、毎晩のからだ拭き(赤ちゃん用の沐浴剤を入れた湯)は、一ヶ月と25日になった。
少しずつ変化が起きてきている。1月半ばには、母は動きが呼吸をつかんだらしく協力的な動きができるようになった。
からだを拭きながら着替えをすませ、その後に顔を洗ったり、歯を磨く時間はおよそ時間は30分。
ソファに腰掛けて、就寝前にニュース等をみながら、しばらく静かに過ごす。9時半頃に床につく。
最後の質問にジネストさんが答えていた。
「人格を認めること」
一人の人間として尊重しながら、接することだそうだ。
ひとこと。
野口体操の考え方や動き方、触れ方、方法論は素晴らしいと思った。
介護される人、介護する人が、この体操を身につけてくれると、いいなぁ~と思うのであります。
少なくとも介護する人には、知って欲しい野口体操だ。
相手の状況は日々かわり、その変化は小さくとも同じ状態は一日としてない。それに応じるためにも、実際に楽にからだが動くこと、次の動きの先が自然に何気なく読めることが大事だと思った。段取りはその都度直感する力が必要条件だ、とも言える。
野口体操から、高齢化の時代に、提案できることはたくさんありそうだ。
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