羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

野口体操のマッサージ

2013年08月11日 15時47分08秒 | Weblog
 8日の「からだとの対話」鴻上尚史さんとのセッションの準備は、ほぼ一ヶ月前からはじめて、最後の一週間で資料とそれに付随するKeynote作成、お土産として渡すものの選定、当日のタイムスケジュールとその大まかな内容について考えまとめていた。
 その間、最近は遠ざかっていた演劇の舞台、NHKオンデマンドで「クールジャパン」を過去に遡って見ていた。

 第二弾を希望されるほど、予想以上の好評をいただいた。
 さっそく9月の龍村仁監督を迎える準備を本日から始めた。
 まずは、「ガイアシンフォニー第七番」のDVDを見ること。
 世界各地の伝統医療と西洋近代医学を統合する「統合医療」の世界的第一人者であるアンドリュー・ワイル博士が夏の間に暮らす場が紹介されていた。そこはコルテス島。島では、統合医療の実践が行われている。ワークショップは、ヨガ、気功、マッサージ等もある。
 で、そのマッサージの方法が、野口体操で行われているのとまったく同じ方法が映し出されていた。姿勢の取り方は、直接、膝枕のようなことはないが、基本的には同じなのだ。このことは、ぜひ龍村監督に直接伺ってみたいと思っているテーマの一つになった。

「人はなぜ治るのか」
 動的平衡の考え方は説得力がある。
 環境と食事と生薬の力、からだに対する考え方等々、野口体操の身体観と通じるものが多い。

「日経ヘルス』2006年3月号「柔らかくゆらゆら揺らすとストレスも凝りも溶けていく」と題して野口体操のマッサージを、当時はデスクで現在は生命科学ジャーナリストとして活躍している北村昌陽さんが紹介してくれた記事でも読んでいるのではないか、と思うほどの共通点が見られた。
 これは驚かずにはいられなかった。

 ワイル博士の著書を読むことも大切である。しかし、それ以上に彼が暮らす自然のなかに佇む“神道建築様式を取り入得れた自宅”、ツーソンの祈りのストーンサークル、7番全体を貫く日本古来の自然観との関係のなかで、話を聞くことからイメージが膨らむ力は大きいと感じた。人は理屈だけでは共感は生まれない。そうした意味では映画のもつ訴える力は、非常に大きいと思う。
 
「からだとの対話」野口三千三生誕100年の記念講座のイメージが、少しずつ輪郭をあらわしてきた。
 野口体操の再発見につながりそうだ。
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