羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

正座と太陽礼拝

2007年04月13日 20時01分28秒 | Weblog
 昨日から今日にかけて、いいことがあった。
 まず、新学期が始まって新しい学生と対面し、ガイダンス+授業をすでに行った。
「東洋的フィットネス」ということで集まった学生たちだ。
 野口体操の「上体のぶら下げ」は、いつものことながら、相当なインパクトを与えるらしい。
「何だ! 新しい生きもの?」
 奇異な目と驚きの目が光る。

「はじまりと終わりは、正座で挨拶をしましょう」
 ということで、正座の仕方お辞儀の仕方を伝授。
 今の学生は和の常識や身のこなしを知りたいらしく、まじめに練習するのである。
 授業が終わったときには、数名の学生が話しに来た。
「私、今まで、かかとの上にお尻を乗せていたので、正座でのお辞儀が上手く出来ませんでした。今日、はじめてとっても楽にお辞儀できたんです」

 そういった実利的な感動もあり、これまでの体育とまったく異なった「野口体操」の価値観に、驚きとともにある種の共感をすでに得てしまったようだ。

 そんなこんなで順調にすべてのクラスで新学期がひらいた。

 そして、母のこと。
 昨日からトイレから戻るときに、介助して歩く練習をはじめた。歩くといっても5・6歩に過ぎないが。
 まっすぐにからだを立てると、歩くときに痛みはないらしい。
 むしろ姿勢を変えるときに斜めの力が加わる、つまり「ひねり」があるときに痛みがあるらしい。
 しかし、今日は痛み止めの座薬を入れずに、一日過ごした。
 朝は、トイレから戻るときに歩いて、床につく前に私が後ろ側で支え、それを頼りに、直立したまま両手を挙げて、からだを反らせていた。
「太陽礼拝のポーズ」
 おどけながら、2・3回反り返っていた。なかなか気持ちがよさそうな表情を見せてくれた。

 痛みはこらえながらも、ぼちぼちだが動きが出てきた母の状態である。
 実際には、まだまだこれから時間はかかりそうだ。

 それにしてもなんとなく心が軽くなった。
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