電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

今季の農作業は終了と思っていたら〜サクランボと桃の苗木が届いた

2021年12月16日 06時00分22秒 | 週末農業・定年農業
いよいよ冬の到来で、庭木の雪囲いもおおむね終わり、今季の農作業は終了と思っていたら、農協から電話があり、荷物が届きました。昨冬の大雪で被害を受けたサクランボと桃の補植に対する補助事業で、注文していた苗木が届いたのです。当方が申請した計画の中身はそのまま認められたようで、

  • サクランボ 紅秀峰 4本
  • 桃 美晴白桃    2本

の計6本でした。



そういえばいつ届いてもいいように、すでに11月中に、倒れたり枯れたりした古い樹の近くに穴を掘り、粘土質の土壌なので土質改善のためにバーク堆肥を混ぜながら植える準備を進めていたのでした。60cmほどの穴を開け、根を広げながら土をかぶせ、広げた根の間にも土が入るように少し足で踏み、その上にさらに土を盛り、植え付けを行いました。変わりやすいお天気でしたが、なんとかサクランボ「紅秀峰」を三本植えたところで激しい雨降りとなり中断、続きは今日の午後になる予定。天気予報によれば、土曜日からまた雪のようですので、どうしても今日中に植え付けを完了する必要があります。ちょいと風邪気味ですが、小雨決行だな、これは。




あとは、野鼠に根回りをかじられないように、金網で保護する必要があります。また、雪で埋もれる間に倒れないように、しっかり倒伏防止をしておかなければいけません。



サクランボは、収穫までおよそ10年かかりますので、私は80歳になっているでしょう。でも、桃は最短では3年で収穫できますので、健康であれば軟化しにくい固い桃の新しい品種、「美晴白桃」を楽しむことができそうです。畑で働くことが健康の維持に役立つ面もあります。原爆症と度重なるがんの発症にもかかわらず84歳まで農作業を楽しんだ亡父を目標に、あまり無理がかからないような形で、果樹園農業や野菜作りなど農作業を楽しみたいと思います。

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高橋義夫『さむらい道(上)』を読む

2021年12月15日 06時01分26秒 | 読書
中央公論新社の単行本で、高橋義夫著『さむらい道』上巻をよみました。書名の『道』は「みち」とよませるようで、「最上義光(よしあき) 表の合戦・裏の合戦」という副題のとおり、戦国期の大名で山形城主である最上義光を主人公とする物語です。最上義光と言えば、小説等でもあまり良く描かれない戦国武将の代表的な存在かもしれませんが、実際はそれほど悪役ではなかったみたい。

物語は、義光と父・義守の対立に発する襲撃から始まります。要するに家臣団の内部対立が父子の確執のもとであり、その背後には伊達家や天童頼久ら最上八楯の勢力争いがあり、要するに最上家はまだ不安定な地方領主の一人にすぎないということです。高擶(たかだま)城に軟禁されていた義光は山寺に脱出、ここでしがらみのない流れ者などを加えながら配下を増やし、力を蓄え、機を見て実力行使の形で山形城に戻ります。

本丸の父・義守と新館の子・義光の対立は、結局は外部の力を頼みとする父・義守が逃亡する形で展開しますが、やはり周辺勢力との危ういバランスが続きます。その間に、織田信長の台頭と挫折、豊臣秀吉と明智光秀との決着など、歴史を揺るがす大事件が続きますが、正直に言って山形は遠い。関西で起こる事件は、最上川舟運の紅花商人などの情報がたよりです。その点、谷地の白鳥十郎長久は情報が早く、最上義光の立場から見れは立ち回りがいちいち小面憎い。庄内の悪屋形・武藤氏の動きもあり、宿敵天童頼久と裏で暗躍する白鳥十郎長久を倒し、領内をまとめる必要がありました。



面白いです。昔の山本周五郎『樅の木は残った』原作の大河ドラマでは、伊達家の立場から描かれていましたので、当然のことながら最上義光とその妹・義姫は悪役として描かれます。伊達政宗は母・義姫から毒殺されそうになるのですが、山本周五郎は母親だから罰しなかったことにしていたのではなかったか。その筋立てはどう考えても無理があります。高橋義夫さんのほうが、解釈はずっと合理的です。

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CALMUS Ensemble の動画を楽しむ

2021年12月14日 06時01分01秒 | -オペラ・声楽
以前、旅先でシューマンの合唱曲を楽しんだときに、CALMUS ensemble による「流浪の民」が素晴らしかった(*1)ので、このグループの動画に注目しておりました。強い風が吹いた師走の雪の日、久方ぶりに CALMUS ensemble で検索し、いくつかの動画を楽しみました。

クラシックではありませんが、まずはエルトン・ジョンの「 Your Song 」から。YouTube には2012年に登録されていますので、それ以前の収録ということになります。
CALMUS - TOUCHED - Elton John - Your Song


続いて2013年、J.S.バッハを。教会カンタータ第26番「はかなくむなしき地なるいのち」(*2)
CALMUS - Ach wie flüchtig, ach wie nichtig BWV 644, BWV 26


2014年、ライプツィヒにて、マックス・レーガーの「夜の歌」。
CALMUS - Max Reger: Nachtlied (aus op. 138)


これは楽しい歌芝居! 2014年、ライプツィヒ、モーツァルト風「白雪姫」。
CALMUS - Das mozärtliche Schneewittchen


もうすぐクリスマスなので、賛美歌「ふるさとを離れて遠く」を。2015年に登録されています。"De Tierra Lejana Venimos" は英語なら「From a Distant Home」でしょうか。この讃美歌、どことなく中南米風なテイストもあるような音楽です。プエルトリコ? いいですね〜。
Calmus Ensemble - De Tierra Lejana Venimos




コロナ禍を経た現在、メンバーも少し変わってきているみたい。カウンターテナーが女声になり、女性が二人になっています。2021年5月、聴衆の入らないヴァーチャル・コンサートです。Calmus Ensamble の Channel より。
Halleluja³ | Calmus Ensemble


うーん、CDがほしいなあ。

(*1): 旅の空の下、シューマンの合唱曲を聴く〜「電網郊外散歩道」2018年7月
(*2): 訳詞によるとこんな内容です。

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塩鮭と秘伝豆と柚子のパスタを作る

2021年12月13日 06時00分57秒 | 料理住居衣服
お嫁に行った娘のところから、柚子がとどきました。当地はサクランボや桃、リンゴなど果物は豊富ですが、柚子はご縁がありませんので、ありがたいです。さっそく使ってみましょう。昼食は例によって残り物を利用したパスタにしました。今回は、季節の塩鮭と冷凍の秘伝豆、それに柚子を使います。



オリーブオイルに低温でニンニクの香りを移し、唐辛子を入れて辛味をつけます。これに冷凍を解いた秘伝豆と焼いた塩鮭(朝食の残り)を皮付きのまま切って加え、さっと炒めた後にパスタの茹で汁を加えて塩味を調整し、柚子を絞って酸味を付けます。ソースを乳化させたら茹でたパスタを混ぜ合わせてお皿に盛り付け、柚子の皮を千切りにしてパスタに載せて供します。



うん、ゆずの酸味と香りがほどよくきいていて、ピリ辛でなかなか美味しい。塩鮭の大きな一切れはなかなか一回では食べきれませんが、こんなふうに塩鮭とパスタを組み合わせるというのもよく合いますし、何と言っても秘伝豆がアクセントになっています。自家製の唐辛子は市販のものよりもかなり辛いようです。レタス(*1)はまだまだ大丈夫そうです。

(*1): 霜で弱ったレタスも太陽の光でシャキッとなった〜「電網郊外散歩道」2021年12月

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ベートーヴェン「交響曲第9番」第3楽章をいろいろな録音で聴く

2021年12月12日 06時01分20秒 | -オーケストラ
師走の土曜日、退職前の現役時代は賞与の直後でもあり、買い物にでも出かけていたであろうに、私は自宅でひっそりと老母と留守番でした。実は逆に静かな趣味の時間となるという面もあり、ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調Op.125の第3楽章をいろいろな録音で楽しみました。昔はサヴァリッシュやスウィトナーなどの指揮するN響の演奏をNHK-FMや教育テレビなどで聴いていたところですが、今はインターネットで「Beethiven Symphony 9 3rd movement」などと検索すれば、いろいろな演奏の動画や録音がずらりと並びます。この第3楽章、アダージョ・モルト・エ・カンタービレ、好きなんですよ〜(^o^)/
LPの時代には、この素晴らしい音楽がぶった切られ、A面とB面に泣き別れにされていたことを思えば、CDの恩恵は明らかです。ネットの時代もしだいに変化してきており、まさか第3楽章の途中で広告が入ったりはしないだろうなと思ってはいますが、最近どうも拝金主義に毒された人が増えているからなあ(^o^;)>poripori

それはさておき、私にとっていちばん馴染みが深い「第九」は、もちろんジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団によるもの(*1)で、きりりと引き締まり、明晰であってかつ深い情感をたたえた演奏がお気に入りですが、ときに違う方向性の演奏にも心惹かれることもあります。ちょうど昨日のように(^o^)/

ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコフィルによる演奏。
Beethoven, Symphony No. 9 (3rd movement)


カラヤン指揮ベルリン・フィル、1984年の録音より。
Beethoven: Symphony No.9 In D Minor, Op.125 - "Choral" - 3. Adagio molto e cantabile


ダニエル・バレンボイム指揮ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団による、ごくゆっくりしたテンポの演奏。
Beethoven Symphony No. 9 - Mvt. 3 - Barenboim/West-Eastern Divan Orchestra


フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル、1954年の超ゆっくりしたテンポの演奏。
Beethoven Symphony No.9 3rd movement.wmv




ここまでくると、やはり全曲が聴きたくなります。締めはやっぱりセル指揮クリーヴランド管による演奏でしょうか。ありがたいことに、パブリックドメインの恩恵にあずかり、自由に扱えるのがありがたい。

Beethoven: Symphony No. 9, Szell & ClevelandO (1961) ベートーヴェン 交響曲第9番 セル(詞字幕有)


(*1): ベートーヴェンの交響曲第9番を聴く〜セルとクリーヴランド管ほか〜「電網郊外散歩道」2006年12月

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妻へのX'masプレゼントはLenovoのAndroidタブレットにした

2021年12月11日 06時01分05秒 | コンピュータ
孫たちへのクリスマス・プレゼントはパイロットの自動繰り出し木軸シャープペンシルS30+2B替え芯にしましたが、妻へのプレゼントは何にしようかと考え、Lenovo の Android タブレット B10 にしました。10インチの画面の普及価格帯のもので、Windows7 時代のノートパソコンをまだ使っている妻には手軽な情報源は便利でしょう。セットアップして渡したら、すぐに Chrome ブラウザで「レタス」を検索してレシピを探しておりました。たしかに、そういう用途にはノートPCよりもいろいろな場所で使えて便利かもしれません。幸いにスマートフォンもアンドロイドなので、意外に抵抗なくスーッと受け入れることができたようです。まずは良かった(^o^)/

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霜で弱ったレタスも太陽の光でシャキッとなった

2021年12月10日 06時01分08秒 | 週末農業・定年農業
野菜をスーパーで買ってくると、冷蔵庫に入れておいてもだんだんしおれてきますので、早めに食べきる必要があります。家庭菜園などでレタスなどの野菜を自家栽培している場合は、秋までは畑から必要な分だけ採ってきて使えるのですが、今の時期になるとそうも言っていられなくなります。先日も、せっかくのサニーレタスが霜でしおれてしまい、「あ〜、これはもうダメかな」とがっかりしましたが、太陽が昇ってきたらいつのまにか復活してしゃっきりしてきました。レタスの強さに感心すると共に、そう何度も復活できるわけでもないだろうから、いつまでもつのだろうかと興味津々。果樹園管理はある程度経験を積みましたが、「野菜作り2年生」ですので野次馬的興味があります。

ところで某さん、農業とは無縁の勤め人のはずが、勤務先の小学校で農業体験をしているうちに、先生という立場上「まったくできません」ではすまないそうで、子供たちと覚えた野菜作りに興味を持ち、退職後には市民農園を借りて畑仕事をしているのだそうな。お天気の良いときに外に出て体を動かすのは気持ちが良いでしょうし、収穫の喜びや新鮮で美味しい野菜を食べられる喜びもあって、自分で小型の耕運機を買うほどにハマる要素があるのでしょう。霜にあたったレタスのようにしおれているよりも、太陽の光でシャキッとしていたい、そういう気分はよく理解できます。

先日も、裏の畑からレタスを採ってきて、リンゴとハムとレタスのサンドイッチをつくりました。





オーブンレンジで焼いて美味しくいただきましたが、そういえば私も、とくに退職後に、料理の世界にハマっているのかもしれません(^o^)/

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孫たちへのクリスマスプレゼントを注文し『Bun2』2021年12月号を入手する

2021年12月09日 06時00分31秒 | 手帳文具書斎
孫たちへのクリスマス・プレゼントを注文するため、行きつけの文具店に足を運んだついでに、ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2021年12月号(通巻99号)をもらってきました。今号の目玉は、

Bun2大賞〜読者が選んだベスト文具30発表

です。その結果は、

第1位 Write White ホワイトボードノート
第2位 ジェットストリーム・エッジ3 0.28mm極細3色
第3位 本当の定規

というものでした。ホワイトボードノートはなんだか面白そうですが、極細ボールペンはたぶん老眼には不向きでしょうし、「本当の定規」はビュレットやメスシリンダーの目盛から目分量で最小目盛以下を読み取る訓練を経た理系の実験屋にはどうもピンとこないものです(^o^)/




4位以下の製品の中で個人的に注目したのは、第12位のパイロットの木軸シャープペンシル「S30」でした。1回ノックするだけで、自動的に芯が出続けるというオートマチックなシャープペンシルは注目に値します。できれば0.7mmがほしいところですが、中高生になった孫たちにはジイチャンおすすめの三菱の0.5mm-2B芯をつけてクリスマスにプレゼントする予定。さて、イマドキの中高生は喜んでくれるでしょうか(^o^)/

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プラチナ古典BBインクを旧型ボトルに集めて大型万年筆に補給

2021年12月08日 06時00分37秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の古典ブルーブラック(BB)インクの60mLボトルの中身が残り少なになってきましたので、同社の小さな旧ボトル(30mL)に移して集約しました。箱の内側を見ると2018年の11月に購入したと記載がありますので、ほぼ3年ほど使ったことになります。職場にも1本置いてありますので、ペースとしてはおおむね2〜3年で1本という消費の割合でしょうか。メインのインクだけあり、けっこうな消費量です。



なぜ旧型の小さなボトルを使っているのかというと、叔父の遺品(*1)となった大型の万年筆、モンブランのマイスターシュテュック149のインク補給時に、インク・リザーバのない小ボトルからのほうが具合が良いのです(*2)。大型の万年筆だとペン先も大きく、これがすっぽりインクに浸るにはインクの深さが必要です。小型のボトルのほうがインクの深さを確保しやすいから、というのが理由です。というわけで、しばらくぶりにインクを補給しました。大容量インクタンクのおかげでペン先が乾燥するには至りませんでしたが、インクがだいぶ煮詰まって濃くなっていたようでした。新しいインクを補給したら、見違えるようになめらかに書けます。とくに、備忘録ノートがツバメノートに変わりましたので、インクフローが潤沢な太めの文字幅のペンのほうが使いやすいため、マイスターシュテュックの出番が増えてきます。



(*1): 叔父の遺品のモンブラン〜「電網郊外散歩道」2015年7月
(*2): プラチナ#3776ブルゴーニュに古典インクを補給〜今年の実績は〜「電網郊外散歩道」2019年12月

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小和田哲男『戦国の城』を読む

2021年12月07日 06時00分27秒 | -ノンフィクション
昔からなじんでいることでも、どこかに疑問が残ることがあります。例えば大河ドラマなどでの城攻めの場面、「水の手」を落とすことが転機になりますが、山の上の城で「水の手」ってどんなもので、どのあたりにあるのだろうかと不思議です。具体的な城の姿が意外に見えていないということでしょうか。

小和田哲男著『戦国の城』(学研新書)を読みました。構成は次のとおりとなっています。

序章 城とは何か
第1章 戦国の城とはどのようなものか
第2章 戦国の城の築城法
第3章 戦国の城の普請と作事
第4章 戦国の城はどう機能したか
第5章 戦国城下町の発展と惣構
第6章 戦国の城から近世の城へ

興味深い内容がたくさんありましたが、とくに序章の「城とは何か」が興味深いものがありました。堀を掘りめぐらし、掘った土を住居側に盛り上げた形が城の基本であるとした上で、高地性集落と環濠集落に起源を求めます。古くは弥生時代にまでさかのぼり、古代には東北地方の城柵の規模がどのくらいのものであったかを教えてくれます。




南北朝時代以降には、居館とその背後に山城を築き、いざという場合には山城に移って戦うという、いわば防衛拠点であって、平時の居住の場ではなかったらしい。当然、規模はあまり巨大にはなりません。戦国時代には多様な城が築かれますが、山城、平山城、平城という区分の意味と共に、本城と支城、曲輪の配置、濠や馬出の工夫、攻城戦と籠城戦、城下町の意味など、今まで漠然とわかったつもりでいた認識が整理されます。大阪城や江戸城など近世の城は、防衛拠点としての性格から統治の中心としての性格に移っていったこともよくわかります。

ところで「水の手」の件、水源から水を引いていた例もあるけれど、どうやら城の中に深さ数十mの井戸を掘っていたようです。このあたり、築城に関する土木技術もすごいけれど、山の上に井戸を掘り当てる水源探査の能力もすごいと感心します。単なる武力だけではなく、武士とその周辺の技術集団が一体となって戦国の世を戦っていたと考えるのが自然なのかもしれません。

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作業小屋を片付け、亡父の残した不要農薬を調べる

2021年12月06日 06時00分56秒 | 週末農業・定年農業
外は雨降りで、冷たい風が吹いています。こんな天気のときは、さすがに畑に出る元気はありません。むしろ、こんなときこそ作業小屋を片付けるチャンスとばかりに、片付けに精を出しました。当面の課題は、亡父が残した不要農薬の処理です。農協から、12月9日までに処分を委託する廃棄農薬の明細と委任状を出せ、という連絡がありましたので、この機会に在庫点検を行いました。どうやら生前に亡父がある程度は区分してくれていたようで、不要な農薬はダンボール箱にまとめて薬品庫内に保管してありました。これを点検し、明細表を作成します。項目は、

  • 農薬名
  • 剤型     粉、粒剤・液剤
  • 荷姿     袋・瓶・缶
  • 数量(個数)
  • 重量(風袋込) kg

といったところです。念のために、主な用途もメモしておくようにしましたら、以前、田んぼでお米を作っていた時代の水田関係の農薬が中心だったみたい。今は田んぼはご近所の稲作農家に委託しておりますので、使用期限のすぎた古い農薬などを保管する意味はなかろうと判断しました。



自分の部屋に戻り、パソコンから農薬名で検索してみたところ、一部は現在も適用の薬剤もありましたが、大部分は農薬の登録から外れたもので、やはり保管しておく意味はないことが確認できました。ざっと見たところでは、昭和〜平成〜令和の時代へと、やはり残留性や浸透移行性が高い薬剤は嫌われて使えなくなっている傾向が見て取れます。たしかに、栽培している農家自身が、野菜など柔らかいうちに間引いて食べることもできないようでは意味がありませんから、当然のことだと思います。

作成した一覧表をもとに明細書を作成、委任状に記名押印して農協に提出するばかりに準備しました。合計で約20kgほどありましたので、処分委託経費は @264円×20kg=5,280円 ほどかかるようです。でも、個人でこうした処理をしようとしたら、大変な時間と労力がかかるでしょうから、共同委託ができる農協の組合員であるメリットを感じるところです。





写真は、雪囲いをする前、11月下旬のドウタンツツジの紅葉。これがしだいに落葉してすかすかになっていき、



落葉散り敷く晩秋の風景が、今は寒々とした冬枯れの季節となっています。根雪にはまだ早いでしょうから、もう少し外仕事を片付けたいところです。



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ゴボウ、大根、ひき肉を使った「ふすべ餅」を作ってみる

2021年12月05日 06時00分50秒 | 料理住居衣服
例によって、お昼の料理を作ることになりました。妻に「またパスタ?」と言われないように、切り餅を使って少し変わったものを作ろうと、ブログ「お野菜を食べよん!」(*1,2)等で紹介されていた宮城県や岩手県の郷土料理「ふすべ餅」に挑戦。本来はドジョウなどを使ったらしいです。あ、一緒に並んでいるのは朝食の残り半分です(^o^)/

ゴボウをすりおろして大根おろしとまぜ、炒めたひき肉と合わせて調味料で味付け、やわらかい餅の上にのせて供するというものです。



切り餅はオーブンレンジで焼いて熱湯をくぐらせ、柔らかくしたもの。なお、「ふすべ餅」の見た目を改善するために、カツオブシを散らした上にわさび菜をのせ、唐辛子をかけて供しましたが、こうすると田舎風の郷土料理というよりは少し現代風な雰囲気が出るのではなかろうか(^o^)/
味は美味しく、ただ餅を焼いて大根おろしで食べるだけではなくて、こういう食べ方もあるんだと感心しました。

やってみて初めてわかりましたが、ゴボウをすりおろすときにどうしても黒っぽく変色してしまいます。なんだか焦げ茶色で、食べてみると抜群に美味しいのに見た目はあまり美味しそうに見えない。妻と老母と、どうすれば見た目も改善できるだろうかとディスカッションしました(^o^)/
その結果、ゴボウを細かいささがきにして5分ほど水にさらし、アク(*3)を抜いて大根おろしと混ぜればよいのではないかということに落ち着きました。大根おろしだけだとささがきゴボウが違和感があるかもしれませんが、ひき肉のそぼろが固体感がありますので大丈夫ではなかろうか。試してみる価値がありそうです。

いや、やっぱり根が理系の実験屋なものですから料理も化学実験のようになりまして(^o^)/

(*1): ふすべもち♪〜ブログ「お野菜を食べよん!」
(*2): お正月料理ふすべ餅〜cookpadより
(*3): アクの成分はポリフェノールだそうです。

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暑い時期に汗を流したおかげで果物が豊富に食べられる

2021年12月04日 06時00分04秒 | 週末農業・定年農業
今年も最後の月となり、寒い日が続きます。太陽が出れば外仕事もよほど楽ですが、風が強い日などは室内でぬくぬく過ごすに限ります。食卓に出した果物は、リンゴ(紅将軍)、ラフランス、渋を抜いた柿(平核無ひらたねなし柿)です。ラフランスは我が家のものではありませんが、リンゴと柿は自分で育てたものですので、満足感があります。ラフランスの香りは別格ですし、リンゴのシャクシャク歯ざわりとみずみずしい甘さは幸せになり、柿は糖度が高く実に美味しいので、あっというまに食べてしまいます。食べて無くなればまた保存分から補充し、食卓には常に果物がある状態となっていますが、こんな風に豊富に食べられるのは暑い時期に汗を流したおかげです。生産者の喜びの一つというべきでしょうか。



そういえば、柿の渋抜きについては少々失敗がありました。今年は霜の害もあり収穫個数が激減した反面、1個1個の実が実に大きくて立派で、食べるのを楽しみにしておりました(*1)。ところが、妻が柿をアルコール処理した日をカレンダーに書いておくのを失念し、「あれ、開封日はいつ頃だっけ?」状態に。




結果的に2週間を越えてはじめて開封することとなり、すでにだいぶ過熟状態になっておりました。一部は娘のところにも送りましたが、やわらかくなっているものは柿と牛乳とを2:1に合わせただけでペクチン効果でプリンにしているそうで、なるほどそういう食べ方もあるのか、いつの間にそんな食べ方を覚えたんだ?などと話しております。



こちらは娘が LINE で送ってくれた画像ですが、やっぱり私が撮った写真よりもずっとオシャレですね〜(^o^)/

まあ、歯の悪い老母にとってはかえって歓迎する事態だそうで、たくさん皮をむいた中からやわらかいものを選んでせっせと食べております(^o^)/

(*1):収穫の秋〜サトイモとひらたねなし柿〜「電網郊外散歩道」2021年11月

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作業小屋の片付けをしていたらインパクトドライバーを見つけた

2021年12月03日 06時00分21秒 | 週末農業・定年農業
お天気のせいで雪囲い作業もままならない日、作業小屋の中を片付けていたら、インパクトドライバーのセットを見つけました。どうやら、亡父が購入して保管していたものらしく、平成15年に購入したもののようです。説明書を読むと、充電式で電源はNi-Cdニッカド電池を採用しているらしい。平成15年と言えば西暦2003年、今から18年前の製品です。使えるのかどうか、試しに充電してみました。



充電できない状況であれば赤色ダイオードが点滅するそうですが、しっかりと緑色ダイオードが点灯し、5分位で緑点滅となり充電完了を示しました。本来は満充電になるのに15分くらいを要するらしいのですが、たぶんメモリー効果のせいで3分の1くらいしか使えない状態になっているものと思います。



それでも、大工さんのように長時間の作業をするわけでもないし、短時間でも使えれば充分に間に合います。これはいいものを見つけたぞ、というわけで、さっそく作業小屋内の壁に横木を木ねじで固定し、クワや熊手、動力刈払機などの農具を下げるようにしました。手で木ねじを回していると、とてもじゃないけれどくたびれてしまいますが、ギューン、ドドドドドと、あっという間に作業が終わってしまいます。いやあ、便利、便利。作業小屋が少しは片付いたかな(^o^)/

なお、備忘のために整理しておくと、農作業関連の仕事は次のとおり。●は完了。

 ●地下水汲み上げポンプの水抜き(凍結防止)
 ◯地下水汲み上げホースを外しパイプを塞ぐ(雪囲い)
 ◯高所作業台車の格納とエンジンオイル等の点検
 ◯耕運機、乗用草刈機等の燃料を抜いておく
 ◯使用済み不要農薬の点検と処分依頼(農協へ、12月7日まで)
 ◯補植苗木用の穴掘りと植え付け準備(サクランボ、桃)

昨日は、今年初めて雪らしい雪がちらつきました。11月27日(土)にみぞれ状の雪がちらついたのが公式記録としての初雪だったようですが、ワタクシ基準では昨日12月2日が今年の当地の初雪でしょう。今日は、お天気が良ければ最後に残っている庭木の雪囲いを終えたいところですが、その前に除雪機を出して動作点検をしておかなければ。正直言って、庭木よりも除雪機が優先です(^o^)/

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月が替わり、備忘録ノートも新しくなった

2021年12月02日 06時00分50秒 | 手帳文具書斎
月が替わったのを契機に、備忘録ノートも新しくなりました。今年、使っていたコクヨの「キャンパス・ハイグレード澪」A5判A罫80枚のものから、昨年まで使っていたツバメノートのA5判A罫100枚のものに交代です。並べてみると、紙厚も違うのでしょうが、1冊の厚さが100枚と80枚でだいぶ違うのがわかります。



裏抜けしにくいプラチナ古典ブルーブラックインクを主体にしているせいもありますが、ツバメノート自体が万年筆で裏抜け・裏写りがほとんどない紙質なのに、他社の高級ノートと比べてお値段が格段に安いのがありがたい。ケチケチせず、惜しみなくどんどん使うことができます。



今年の3冊めではありますが、師走に入ってからの使い始めということで、2022年の1冊目にもなる予定です。表紙には、その旨を大きく併記しました。例によって、始まりの5ページをインデックス用に確保し、6枚目から本文を書き始めます。近年はほぼブログのネタ帳になってきていますが、それ以外にも読んだ本の抜書やレシートや新聞記事等を貼り付けたりもしています。日常のこまごまとした行動記録はダイアリーの4行日記に移行しておりますので、記載の量は減少気味かもしれません。それでも、新しいノートを手にすると、なんだか嬉しい(^o^)/

【追記】
月が「かわる」を漢字でどう書けばよいのか? 何の気なしにかな漢字変換結果を信じて使いましたが、どうも怪しい。「月がかわる 漢字」で検索してみたら、どうも「代替」の「替」のほうみたいですので、訂正しました。
「変わる」「代わる」「替わる」「換わる」の違い〜「漢字辞典」より

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