テレビを観ていて、ときどき「ん?」と思うことがあります。例えば昨日の「チコちゃんに叱られる」の中で、「透明って、何?」というのがありました。その説明が、水は透明じゃなく、実は青い、となっていましたが、ちょいと疑問。スタッフに「無色」と「透明」の混同があったんじゃなかろうか?
水が透明というのは水に濁りがないことで、100入った光がほぼ100出て行く(透過量)こと。濁りがあると、100入った光が70とか80とかしか出て行かない。これは、液体の色と直接の関係はない。(特定の波長の光を吸収する液体でも、吸収しない波長の光はスルーと透過する。)
例えば薄い硫酸銅の水溶液は青い色をしていますが、硫酸銅の水溶液を入れたビーカーやシャーレの底に置いた紙に描いた模様ははっきり見えます。つまり、青色で透明。
水に白絵の具を混ぜると、絵の具の顔料は水にとけないので、ビーカーやシャーレの底の模様は不明瞭になります。つまり白濁して透明度が下がります。青い絵の具を混ぜると、青く濁って透明度が下がります。白または青に混濁して不透明。
「無色」「有色」、「透明」「不透明」は概念が混同されやすいのかなあ。これ、一般社会では通じない、化学屋さんだけの狭い常識なんだろうか? 「水は無色?」と訊かれたのだったら、「水はごく薄い青色」というのがいい答えだと思うけれど。
○
この週末、近年にない大型の台風19号が接近中。被害の少ないことを祈ります。
水が透明というのは水に濁りがないことで、100入った光がほぼ100出て行く(透過量)こと。濁りがあると、100入った光が70とか80とかしか出て行かない。これは、液体の色と直接の関係はない。(特定の波長の光を吸収する液体でも、吸収しない波長の光はスルーと透過する。)
例えば薄い硫酸銅の水溶液は青い色をしていますが、硫酸銅の水溶液を入れたビーカーやシャーレの底に置いた紙に描いた模様ははっきり見えます。つまり、青色で透明。
水に白絵の具を混ぜると、絵の具の顔料は水にとけないので、ビーカーやシャーレの底の模様は不明瞭になります。つまり白濁して透明度が下がります。青い絵の具を混ぜると、青く濁って透明度が下がります。白または青に混濁して不透明。
「無色」「有色」、「透明」「不透明」は概念が混同されやすいのかなあ。これ、一般社会では通じない、化学屋さんだけの狭い常識なんだろうか? 「水は無色?」と訊かれたのだったら、「水はごく薄い青色」というのがいい答えだと思うけれど。
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この週末、近年にない大型の台風19号が接近中。被害の少ないことを祈ります。