電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

『Google誕生』を読む(1)

2007年05月29日 06時04分54秒 | -ノンフィクション
デヴィッド・ヴァイス、マーク・マルシード著、田村理香訳、『Google誕生~ガレージで生まれたサーチ・モンスター』(イーストプレス)を読みはじめました。

第1章、不可能に思えることには、できるだけ無視の姿勢で。
始まりがなぜイスラエルの教室?と思ったのですが、理由を知って納得。ロシアからのユダヤ系移民の子だったのですね。二人とも花形大学教授の子どもで、小さいときからパソコンをさわっている。ユダヤ教の母親の子はユダヤ人、という定義に従えばユダヤ人になりますが、どうも父親のテクノロジー指向の影響の方がだいぶ強かったのでしょう。
第2章、ラリーとサーゲイの出会い。
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは、スタンフォード大学で出会います。ラリーは議論好き、サーゲイはデータ・マイニングが強い。
第3章、ゲイツ360号室。
それにしても、WWWのすべてのページを自分のコンピュータにダウンロードすることを考え、実行するというのは、WWWの初期の時代だからできたことと言ってよいのでしょうか。それとも、発想こそすべてで、いかに実行するかは単なる物理的な容量の問題だったのでしょうか。
ページランクの概念は、学術論文の引用が元になっているそうです。ある学術論文の評価は、その論文が引用されている度合によって評価できる、という考え方をウェブページに適用すると、それはページランクの概念になります。
第4章、自分たちが世界を変える
シリコンバレーのベンチャー投資家が十万ドルの小切手をくれたために、Googleの検索エンジンは商品化に向かいます。スタンフォードを休学し、ガレージでスタートするのです。
第5章、ニ大ベンチャー・キャピタルから融資を獲得
ガレージから起業する話です。私の興味関心は技術的な部分に強く向かい、企業的な成功物語はさほど関心はありません。二つの投資会社をどう競わせるかとか、そういったことは関心の埒外にありますので、ささっと飛ばし読み。
第6章、グーグル・ドゥードゥルの誕生
祝祭日や科学者の誕生日になるとよく登場するGoogleロゴの誕生のエピソード。
第7章、「サーチエンジン・ウォッチ」
Google社が収益源を広告に求めたのは、テキストデータ・マイニング技術の応用ですから、当然の成行きでしょう。
第8章、「グーグル」が動詞になる
ITバブルの崩壊の時に、Googleだけは成長を続けていたのは記憶しています。レッドハットが株式公開で一躍有名になった直後のITバブル崩壊。でも、ちょうどそのころに、当時の職場の若い人を通じて、私もGoogleを知ったのではなかったかな。

続きはまた後日。興味深い内容です。
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