電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ムソルグスキー「展覧会の絵」(ラヴェル編)を聴く

2007年05月22日 06時15分32秒 | -オーケストラ
先日の山響定期で取り上げられた、ムソルグスキーの「展覧会の絵」。これまで、CDで聴こうとすることはそう多くはありませんでした。N響アワーをはじめ、演奏される機会が多いせいもあるからでしょうか。けれど、おなじみの曲でも、実演に接し、あらためて聴き直すと、音楽の魅力に気づくことも多いものです。特に、携帯CDプレイヤーでイヤホンを通して聴くのと、自室のステレオ装置で音量を上げて聴くのとでは、だいぶ印象も異なります。

特に顕著なのは「ブイドロ」あたりでしょうか。携帯CDプレイヤーで聴いている時には、迫力のある低音の歩みがいまひとつでした。実演で、低弦パートの真剣な表情を目の当りにして、この部分を理解できた気がします。

また、Wikipedia の解説(*)も秀逸なものだと思います。特に、ハルトマンの原画を見ると、ちょっとキエフの大門のイメージが少しおおげさすぎないか、という気もしますね、ラヴェルさん(^_^;)>poripori
(*):Wikipediaの「展覧会の絵」解説

演奏は、カレル・アンチェル指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団。速めのテンポで管楽器の音色が明るく、爽快感があります。DENONのクラシックCD全集、My Classic Gallery シリーズのうちの1枚、GES-9225 に収録されたもの。録音はスプラフォンで、戦車が侵入する直前、爛漫の「プラハの春」を終えたばかりの1968年6月。現在スプラフォン・ヴィンテージ・コレクションとして入手可能のようです。

ところで、「展覧会の絵」も、実は安全運転には向かない曲の一つ(*2)なのだそうで。たしかに、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」ほどではありませんが、原始的な感覚を刺激する要素はあるかもしれません。
(*2):ドライブするとき危険な曲――第1位は意外にも……?
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