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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

J.シュトラウスの伝記「グレート・ワルツ」を観る

2008年01月03日 06時59分32秒 | 映画TVドラマ
新春の恒例となったウィーンフィルのニューイヤー・コンサート、今年はジョルジュ・プレートルでした。昔、東フィルなどでバレエ音楽を振っていたのはいつ頃だったのでしょうか、83歳だそうで、老父母と同世代です。

さて、先日、某郊外型書店で購入したDVDのうちの1枚、「グレート・ワルツ」を観ました。ワルツ王ヨハン・シュトラウスの伝記映画を、うまく娯楽作品に仕上げています。

「荒馬」シュトラウスが、庶民の音楽であったワルツを書いて、自分のオーケストラで人気を博し、流行の寵児となります。彼に思いを寄せるパン屋の娘と結婚しますが、そのきっかけとなった奔放なソプラノ歌手と、作曲家で指揮者との関係の深まりは、ウィーン中に噂されるようになります。しかし、彼はついに踏みとどまり、夫婦の愛の危機は回避され、老いてハッピーエンドに。

ウィーンの革命運動や、新皇帝とのエピソードなどをまじえた102分は、あっという間です。白黒の画像、モノラルの音声は、はじめのうちは貧しいものに感じますが、やがて物語のテンポの良い進行につれて、すっかり慣れてしまいます。1930年代の作品が500円DVDとして楽しめるようになり、過去の名作が親しみ深く感じられるのは、実際ありがたいことです。
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