電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

クラリネットのための、シューマン「幻想小曲集」Op.73を聴く

2008年01月12日 12時09分52秒 | -室内楽
昨夜は、老父が腹痛をうったえたので、急いで病院の救急外来へ。レントゲンとCTを撮ったら、腸閉塞とのこと。小腸まで届くイレウス管でたまったガスを抜くことを試みております。リンパ節転移もなく90%以上安心していた大腸ガンの再発で、秋に人工肛門形成の手術をしたばかり。これまで何度も腸閉塞を起しており、84歳の年齢を考えると、再々度の手術は避けたいところです。広島での被爆の影響で、普通の人よりも免疫力が低いのは確かです。イレウス管が効力を示してくれるとよいのですが。

そんなわけで、夜が遅かったので、今朝はすっかり朝寝坊をしてしまいました。妻も病院に行っていますので、一人で留守番をしております。先ほど、遅い朝食をとったばかりで、シューマンの「幻想小曲集」作品73を聴いています。

この曲は、ピアノのための同名の曲とは異なり、クラリネットとピアノのための作品です。
第1曲、やさしく、表情をもって、と指示された、ゆるやかなテンポの音楽。クラリネットが低音を生かした響きで、やさしい旋律を奏でます。
第2曲、いきいきと、軽く。やや速めのテンポで、ピアノが活躍します。クラリネットが、低音から上昇する速いスケールを何度か吹きますが、ちょいとしゃれています。
第3曲、せいて、情熱をもって。クラリネットのソロとピアノが、それぞれ主張しあいながら、活発な音楽をつくります。

演奏はポール・メイエ(Cl)、エリック・ル・サージュ(Pf)の2人で、1993年4月に、スイスのラ・ショー・ド・フォンにてデジタル録音された、DENON COCO-70861という型番のCDです。以前はレギュラープライス盤で販売されていましたが、クレスト1000シリーズに入ったために、たいへん求めやすくなりました。一緒に収録されている、「おとぎの絵本」や「民謡風の5つの小品」「3つのロマンス」「アダージョとアレグロ」なども、シューマンの素晴らしい室内楽作品であり、立派な演奏だと感じます。

■ポール・メイエ盤
I=3'39" II=3'05" III=3'46" total=10'30"

写真は、朝のコーヒーと、山形名物・山田家の「ふうき豆」です。
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