電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

さようなら、FM-TOWNS

2008年01月15日 06時58分06秒 | コンピュータ
十数年前に作成した資料を再利用する必要が生じ、昔のファイルを探して、保存していた古い FM-TOWNS を起動してみました。残念ながら、当時使用していた FM-TOWNS II Fresh は、Windows95 が起動せず、途中で止まってしまいます。MS-DOS V6.2 で起動してみたら、dir 表示が途中で止まり、思い出したように続きが表示される状態。これはメインボードの問題と見切りをつけ、SCSIのハードディスクとMOドライブを予備機につなぎかえてデータを探したところ、見つかりました!データをテキストファイル形式に落とし、ようやく一件落着です。



起動しなくなった FM-TOWNS をばらしてみました。写真はその様子です。モニターも本体も、今回処分する予定。しかし、通算すれば十年以上。ハードウェアがよく持ったものです。一度 CD-ROM ドライブを修理しましたが、以後は故障知らず。かつての国産パソコンは丈夫でした。







さようなら、FM-TOWNS !

私が日常的に使う中で、GNU CD-ROM を通じてTeX(*1)/LaTeX(*2) や gnuplot(*3) を覚え Emacs(*4) や Linux(*5) に入門し、子どもたちがゲーム等で使いました。結果的に見ると、私を Unix の世界へ誘ってくれたマシンでした。

(*1):D.Knuth 教授が開発した文書組版システムで、1992年に作成した文書が今も最高水準の品質で印刷でき、無償で利用できる、理系技術文書に適した驚くべきソフトウェア。
(*2):Knuth 教授の TeX を使いやすくするマクロ集。DEC(当時)のL.Lamport が開発したもので、現在使っているバージョンはLaTeX2e。
(*3):コマンドラインから関数をプロットできる、グラフ作成ツール。
(*4):R.Stallman が開発したスーパー・テキストエディタ。TeX/LaTeX 文書の作成、組版、印刷に適している。



(*5):L.Torvalds が開発したカーネルを核とし、Unixを範とするフリーのOS。
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