厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年179冊目『GEの口ぐせ』

2015-10-21 21:51:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・120年間ダウ平均に名を連ねている唯一の会社

・ウェルチ時代から大きく変わった事業内容

・CEOの在任期間が極めて長い。123年の歴史でCEOはわずか9人。しかもすべて生え抜き

そんなGE(ゼネラル・エレクトリック)で口ぐせのように使われる数多くの社内用語をまとめた1冊。それらは、GEが123年間の歴史の中で直面してきた課題をどうクリアしていったのか、という問題解決の歴史を象徴したもので、かつ極めて本質的な意味を持ったものです。

全社戦略、仕事のやり方、コミュニケーション、リーダー育成、評価・マネジメント、カルチャー・・・何より変化を歓迎し、変化はチャンスだと思う姿勢・行動がGEらしさの代表なのではないでしょうか。

【my pick-up】

◎「これって十分に速いの?もっと速くできるんじゃない?」

競争優位を生み出すために、スピードに大きな価値を置いています。シンプルさを測るのに、最もいいメジャーは、ある意味スピードだと考えているのが、GEなのです。スピードを強く意識することで、「ここはもっとこうしたほうがいいのではないか」という自発的なスピードアップのアイデアが出てきたりします。問われるのは、正確性とスピードをどうやって両立するか。誰にでも正確にできるよう、ITの力も借りながら仕事を変えていく。そして全社としてスピードを求めていく。その両立をこそが、特にあらゆる分野でIT化が進むこれからの世界で勝ち続けていくには不可欠なのです。まずやるべきは、トップからスピードを上げていく。速く決断することです。「私はこっちがいいと思います」ときちんと部下に意思表示してもらうことです。「その場で決める」ことを、私は重視しています。ここまでわかっているのだから、今決めましょう、というやり方をする。また、お客様の期待を超えるスピードで決断したほうが、よほど、インパクトがあります。

◎「リーダーシップはトップやマネージャーだけじゃない。全員に必要なんだ」

リーダーシップはトップやマネージャーだけが発揮するものではなく、社員全員がリーダーとしてに自覚と意識を持って仕事に取り組むことを求める。リーダーシップのある人が、ポジションに就いていくということ。GEが考えるリーダーシップとは何か。ひとつは、いろいろな物事や問題を、自分のこととして考えること。より具体的には、自分の問題なので、解決策を自分で考える習慣をつける、ということが求められます。そしてもうひとつが、周囲に影響力を発揮し、物事を進めていくこと。自分の権限があるかどうか、どんなポジションかに関係なく、「こういうことをやったほうがいいと思いませんか」と提案し、周りを動かして実現していく。

◎「年齢は?何年入社か?そんなことは誰も覚えていないし、聞かない」

年齢はその人の評価には一切関係しない。年齢は、仕事で何かを考えるときにまったく関係がない。私のところに人事からやってくる社員のでーたにも、一切年齢は入っていません。だから、部下の年齢を、私は誰一人知りません。お互いの年齢を知ろうともしないし、知る必要性も感じない。このカルチャーはビジネスに大きな影響を与えると思っています。常に会社の組織が入れ替わっていくので、年次や年齢以外の尺度を持っていなければ、とても経営ができなくなります。

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2015年178冊目『年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる』

2015-10-20 21:56:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

仕事で最高のパフォーマンスを発揮するための「オフタイム戦略」のヒントをまとめた1冊です。トータルの時間価値を高め、成長速度を何倍にもアップするには、オンタイムとオフタイムをシームレスに捉えることです。

また、オフタイムは頭と身体のメンテナンスを行うとともに、自分の引き出しを増やすための時間でもあります。スピードや顧客との信頼関係が求められる現代では、オンタイムだけではなくオフタイムの有効活用も必要なのです。

スポーツ、読書、落語、旅・・・オフを真剣に過ごし本気で遊びましょう。休みとばかりにダラダラして、いい仕事ができるのでしょうか。

【my pick-up】

◎マラソンで鍛えるのは体より思考

私は、マラソンを通じて、思考のクセを鍛えてきました。「やめた」とリタイアしたい気持ちを踏ん張って乗り越えたら、タイムは振るわなくても「完走」という大きなゴールが待っているじゃないか。練習し、準備し、ここまで頑張ってきたことが報われるじゃないか。自分の思考を、無理やりにでもそっちの方向に持っていくわけです。完走した人でなければわからない圧倒的な達成感を経験できます。

◎大会出場はプロジェクトマネジメント

私はオフタイムに走るマラソンで、仕事に活かせるビジネススキルを鍛えています。それは、計画性とセルフマネジメント能力です。レース当日から逆算して、練習不足や過剰負荷にならないようなトレーニングのスケジュールを組み立て、それを守って確実にこなしていく。当日にコンディションがもっともよくなるように練習配分を考え、計画にズレが生じたら、そのズレを解消すべく計画を再調整していく。目標を決めたら、それに対して綿密にしっかりと計画を立てて実行していく。

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2015年177冊目『「なりたい人」になるための41のやり方』

2015-10-19 21:21:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

研究者→医者→米国で起業→日本で上場し、「世界から失明を撲滅する」ことをビジョンとしている窪田良さんが、「なりたい人」になるために必要な思いとチャレンジする勇気を41のやり方として紹介します。

窪田さんの「なりたい人」は、「世界にインパクトを与えられる人」。本書を読むと、楽しくてついついやってしまう、楽しいからやめられない、そんなことを続けることで開ける人生もあるのだということを知ります。

小学校はもちろん、中学も高校も、大学も、とにかく過去には戻りたくない。なぜなら、あのときと同じだけのベストをもう一度尽くしきれるかと思うと、正直いって自信がないからだ。それくらい、ベストを尽くしてきた。(P.255)

ここまで言い切れる、過去に後悔しない生き方に感動します。

また、他人の価値観や世間の価値観に合わせても、人は幸せを感じることができず、自分の価値観に合わせて生きること。それが、幸せな人生を生きる最短コースなんですね。

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2015年176冊目『本を読む人だけが手にするもの』

2015-10-17 22:48:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

東京都で義務教育初の民間校長を5年間務め(2003年~2008年)、現在は様々なところで教育改革を提言・実践している藤原和博さんが、本を読むことの本質に迫ります。

・読書とは他人の脳のかけらを自分の脳につなげること

・これからの時代に欠かせない情報編集力を磨くために読書が必要

・読書をするだけで、10人に1人の人材になれ、報酬の優劣が決まってくる

・読書によって、想像力、集中力、バランス感覚などが身につく

など、「なぜ本を読むといいのか?」について深く考えます。

本書の最後に付録として、藤原さんがこれだけは読んで欲しい50冊を紹介しています。その中でも、『ピーターの法則 創造的無能のすすめ』『天才!成功する人々の法則』は特に影響を受けたとのこと。いずれもビジネス書としては超有名なものです。

【my pick-up】

◎「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」に二分される階層社会

これから先の日本では、身分や権力やお金による‘階級社会’ではなく、「本を読む習慣のある人」と「本を読む習慣のない人」に二分される‘階層社会’がやってくるだろうと私はみている。「読書」と「自分なりの意見」の相関は、私自身の経験からもいえる。あらためて思うのは、読書を通じて知識のインプットを蓄積していかないと、自分の意見というものが出てこないという事実だ。私もネットだけの情報では底の浅い思考しかできないという意見に賛成だ。深く論理的な思考をするうえで、本は絶対に欠かせないものだと思う。

◎確実によい本に出合うための方法はあるか!?

よい本に出合う機会の絶対量は、当然のことながら、読書の量を重ねれば重ねるほど多くなる。「これだ!」という本を数えたことがないから確かなことはいえないが、私の場合、おそらく300冊ぐらいだろうか。300冊という数字だけを見れば多いかもしれないが、それでも3000冊読んで300冊だ。9割の本は、私の感性には引っかからなかったということ。でも、それで損をしたとは思わない。無駄な本に出合わずに効率的に本を選ぶことなど、どだい無理だと思っているからだ。

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2015年175冊目『言葉の選択』

2015-10-15 22:55:37 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「ありがとうございました」と「ありがとうございます」

「ありがとう」と「すみません」

こんなちょっとした言葉の違いで意味合いが大きく変わり、せっかくの気持ちが台無しになってしまうこともあります。

この本では、ビジネスシーンで起きているコミュニケーションの間違いを、何気なく使っている2パターンの言葉で表現して、どちらが正解なのか分かりやすく解説します。日頃の言葉の選択の間違いが、サクッと理解できることを目的としています。

・相手にお願い事をすること自体が既に相手を信頼しての行為。「信頼しています」という気持ちを真っ先に相手に伝えること。

・相手をほめる時、相手に対しての興味と関心がないと、ほめ言葉は出てこない。

・相手に断る時、お互いに次回はぜひお願いしたいという気持ちと、「お断りするのは不本意でありますが」という言葉を付け加える。断ることが縁の終わりではなく、次の新たな縁の始まりと考える。

・相手を叱る時、叱って説き伏せるのではなく、その原因を見据えて、未来に向けてどうあるべきかを説こう。

・部下からの報告では、パソコンから目を離し身体の向きを直して、正面を向いて必死に聞いてくれる上司になろう。

本書で紹介されているビジネスシーンごとの言葉の選択の正解にも、一概にそう言えないと感じるものもありましたが、ある意味コミュニケーションには柔軟性が必要だということを改めて認識した1冊でした。

【my pick-up】

◎プロジェクトの成功を上司にお礼する時

上司がそのプロジェクトに全く協力を示してくれていなかったとしても、お礼は必要です。どうせなら、可愛がられる部下になって、毎日の仕事を楽しいものにしていきましょう。

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