成功をめざす人に知っておいてほしいこと 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2010-10-21 |
評価 (4点/5点満点)
アメリカのバスケットボール監督、リック・ピティーノさんが、成功の秘訣、つまり仕事と人生で業績をあげるための規律を確立し、自分と相手の自尊心を高め、逆境を乗り越える方法を紹介します。原書『SUCCESS IS A CHOICE』は1997年に刊行されたものです。
この本では、「努力」という言葉が何度も登場します。成功を収めている人は頂点を極めるために代償を払ってきただけでなく、いったん到達した高いレベルを維持するために代償を払い続けています。
著者がバスケットコートで会得した業績をあげる秘訣は、仕事や人生においても大いに役立つものばかりです。
【my pick-up】
◎士気を高める5つのルール
組織を成功に導くには5つのルールがあります。
1.一人ひとりが「自分は重要な役割を果たしている」と感じるのを手伝う
リーダーは、全員が「自分は組織の成功に不可欠であり、全体を構成している大切な存在だ」という気持ちになれるよう配慮しなければなりません。
2.組織が重要な使命を担っていることを協調する
リーダーは、一人ひとりが「自分は組織の一員である」と感じるだけでなく、「重要なことに参加している」と実感できるよう配慮しなければなりません。
3.一人ひとりの努力を高く評価する
リーダーは、一人ひとりが努力していることを認め、それを評価していることを言葉と態度で常に本人に伝えなければなりません。何も言わず、何もしなくても、本人はわかってくれていると思うのは危険です。
4.組織の中で目立たない立場の人を大切に扱う
リーダーは、チームの控え選手とか会社の受付係や清掃係といった人たちをないがしろにせず、他の人たちの前で彼らの貢献を指摘する必要があります。
5.人々を前向きにすることの重要性を忘れない
不満を抱いている人がいると、周囲の人に悪影響を及ぼすおそれがあります。やがてその不満が全体に蔓延し、組織の勢いをそぎかねません。リーダーは、ポジティブな労働環境の整備に尽力する必要があります。
◎夢をかなえるための心得
精神力は肉体的な強さとは関係ありません。それは、気持ちが乗らない日でも努力をするということです。精神力とは、楽しくないときでも全力を尽くすことです。
◎普段から体を鍛えておく
まず、運動を毎日の課題にすることから始めましょう。時間がないとは言わないでください。そのための時間をつくればいのです。毎日15分程度、軽く体を動かせばいいだけです。筋骨隆々の肉体をつくる必要はありません。自宅で運動する、ジムに行く、近所をウォーキングするなどなど、とにかく日頃から体を鍛えましょう。そうすることで自尊心が高まり、成功するのに必要な前向きな心の持ち方ができます。
◎信頼関係を築く秘訣
コミュニケーションは習慣ですから、その能力は学習して習得することができるのです。コミュニケーションの技術とは、目上の人、周囲の人、目下の人の各グループの人たちと適切に接して自分の目標の達成を手伝ってもらうと同時に、その人たちの目標達成を手伝うことです。
◎心に疑念が生じないよう万全の準備をする
プレッシャーそのものは中立的であり、それをどう見るかが善し悪しを決めるのです。それを有効に活用すると良いプレッシャーになりますが、翻弄されると悪いプレッシャーになります。それがストレスです。準備を怠っていると、どんな種類のプレッシャーでもすぐにストレスになるのです。
◎成功する人の考え方
本当の意味で粘り強い人は、精神的・肉体的にどんなに疲労しても絶対に屈しません。彼らはどんなことがあっても集中力を乱さず、目標に向かって邁進します。なぜでしょうか?ずっとひたむきに努力してきたので、それが習慣になり、もはや途中でやめることができないからです。