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仕事が変わる「ひとこと片づけ術」 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2010-11-20 |
評価
(3点/5点満点)
日本初の〝かたづけ士〟小松易さんが、「わかっちゃいるけど、できない」片づけを徹底解決していきます。
本書の狙いは、応援の言葉を口ぐせのようにして、自分で自分に声がけしながらセルフコーチングをして、片づけ上手になっていこうというものです。「活かしてる?」「この前使ったのいつ?」など、つまづきポイントで有効な36個のフレーズが紹介されています。
片づけには、整理と整頓の2つがありますが、最初はとにかく整理、つまりモノを捨てること、減らすことに集中しましょう。本書はつぶやきという心理的影響の切り口から、整理術の要諦がうまくまとめられていますよ。
【my pick-up】
◎身の回りが片づくと頭の中も片づいていく
仕事ができる人は、どんなに忙しかった日でも、きちんとデスクを片づけてから帰ります。
片づけて帰る人は、毎朝いつも最適な仕事から取りかかることができますが、片づけて帰らない人は、いつも「昨日の続き」の作業から手をつけることになります。
理想を言えば、帰るときだけでなく、ひとつの作業が終了するたびにいったんデスクを片づけてしまうべきなのです。
◎絶対捨てられない100冊はどれ?
基本的には一度読んだら読み返すことは少ないのに、なぜか私たちは、とくに本に関しては「とっておきたい」という思いを抱きます。
しかし、読書家であればあるほど、どんどん本を買い足していくわけですから、捨てずにいたらどうなるかは明白なのです。
特別な存在である本を捨てるときには、捨てるという部分にフォーカスするのではなく、「残す」という発想から入るのが効果的です。
たとえば、500冊の本を5分の1に減らすためには、400冊を捨てるのではなく、絶対捨てられない100冊を残すという具合に考えます。
「絶対捨てられない100冊はどれ?」
自分自身に問いながら、座右の書、特別な愛着がある本といった最も重要なものから順に100冊を抜き取っていきましょう。そして、残りの400冊についてはできる限り処分する方向で見直していきます。
そして新しい本が入ってきたら、その本の冊数分を処分していくというくらいのつもりでいると、重要な情報が入ってきやすくなるのです。
◎DM(ダイレクトメール)は着地禁止!
郵便物の処理の仕方を見ていると、その人が片づけ上手かそうでないかが、ひと目でわかります。
郵便物を抱えて部屋に入ったら、そのままゴミ箱やシュレッダーのところに向かいましょう。そして、そこで開封し処理していきます。
「DMは着地禁止!」
とくに、ダイレクトメールは、どんどんやっつけましょう。デスクなどに着地させる価値はありません。