厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年206冊目『コストマネジメント思考法』

2010-11-08 21:12:55 | おすすめビジネス書
コストマネジメント思考法 ―どんな状況でも利益を生み出す コストマネジメント思考法 ―どんな状況でも利益を生み出す
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-10-27

評価  (3点/5点満点)

グローバル戦略経営コンサルティング会社であるA.T.カーニーの栗谷仁さんが、すぐにでも使えるコストマネジメントの考え方を「思考法」としてまとめたものです。

コストマネジメントを、本来その費用が必要かを判断する「必要性の判断」の場面と、必要と判断され発生したコストを適正化する「コストの適正化」の場面の2つに分け、それぞれの場面に必要な思考法を紹介します。

必要性の判断では、投入するコストに見合った効果が得られるかどうかという「最適化」思考、固定的な費用とすべきか変動的な費用とすべきかという「変動化」思考が重要です。

コストの最適化では、ボリュームディスカウント効果によるコスト低減や人員の集約と専業化による生産性向上といった「集約」、割高原因やあるべき価格を理解しコスト改善余地を把握する「分解」、組織横断的な全体最適での人材配置やサプライチェーン・業務プロセス全体を統合的に考える「統合」といった思考法が不可欠です。

コストマネジメントとは、コストを下げることだけではなく、逆にコストを上げることで売上(利益)が拡大するケースもあるという視点に気づく1冊でもあります。

コメント
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