気ままな思いを

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綴る雑日記です 

「認知症」の本を読んで(そのⅠ)

2014-12-14 | 読書


認知症・・・誰にでもおとずれる症状です。
加齢とともに、もの忘れ、名前が出てこないなどなど、年だから仕方ない、
と思ってしまうのではないでしょうか。

「不幸な認知症 幸せな認知症」・著者=上田 諭氏
(日本医科大学高齢者専門医)の本を読んでみました。



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65歳以上で認知症患者とされる人が、2012年の時点で推定400万人を超え、
経度認知症患者である予備軍を加えると、800万人に達していると、いう厚生
労働省の調査が明らかになっています。

認知症になったら困ると不安に思う人が増え、患者さんを抱えるご家族はこの先、
どうなるのかと恐れを抱いているいるかもしれません。
そんなふうに認知症をことさら不安や恐怖の対象にし、治療法を追求しようとする
限り、そこに希望はありません。

なぜなら、認知症は今のところ根治治療がないからです。直らない病気であり、
誰がいつかかってもおかしくありません。一部の認知症を除けば、根本的な原因も
不明、遺伝的要因があるかどうかも定かではないのです。

認知症の約7割はアルツハイマー病です。脳が変質してしまう病気ですが、原因は
今のところ不明。残念ながら防ぎようがなく、対策を立てるのも難しく、いつ、誰が
なってもおかしくありません。だからこそ、受け入れる気持ちを持つほうがいいのです。

家族の顔を見てもわからない、どこのいるのかわからない、徘徊をする、というのは
認知症でも重度の人の症状です。最初の兆候から周囲の人がおかしいなと感じる
までが半年から1年くらい。そこから重度になるまでには10年から15年かかります。
とてもゆっくり進行するのです。すぐに何もわからなくなる、なんてありません。

ボケたら困る、ボケないようにしよう、と思っていますか?ボケたっていいではない
ですか。認知症は早期発見で治る病気でもなく、予防も出来ません。
90歳になれば6割は認知症です。だったら病気を恐れず、それまで楽しく暮らす
ほうがいいのではないでしょうか。

文中より抜粋にて

〚 認知症となったらどうしようと不安に思っているあなたへ 〛の第1章から
抜粋にて書きとめてみました。

ボケないように、と指を使うのもいいとか、指の運動をしたり、いいという
ことは
やっている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人ですが、父がボケて、母が大変な思いをしていましたので、
ボケるということには、恐怖心もあります・・・治る病気でもなく、受け入れる
気持ち
を持って、楽しく暮らした方が・・・確かにそうかもしれません。