いま発した言葉は、「あなた」自身の言葉ですか。
元NHKアナウンサーだった、山根 基世さんの、
新聞記事のタイトルです。
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「言葉ってその人自身なのです。記号ではなくて人そのもの。
例えばごあいさつ状一枚にしても、『時下益々ご清祥のことと
お喜び申し上げます』なんて、とんでもない。
ただ一行でも自分で考えて、書きなさい。
『風が冷たくなりましたね』でいいですから。
話し言葉もそうですね。
ただ一言でも、自分の頭を通過させる。感じることに
ふたをしない。そしてどこからかの借り物で済ませないこと」
本来は大切である言葉を、ないがしろにし始めたとき、
私たちは自分も人も、大切に出来なくなる。
山根さんには、その危機感が強くあるそうだ。
「毎日食べるおいしいご飯が、健康を作るように、私たちの心は
言葉で育てられると思うのです。それを忘れないで欲しい」
言葉の志をいただいた。
話すことはあまりにも日常の行為で、私たちは見事に無自覚だ。
取材した録音を改めて、聞き直してみると、山根さんの話し方は、
ご自身が伝えたい内容につれて、声のトーンや感情の表現が、
変化していることが分かる。
*** 朝日新聞・あの人こんな話より抜粋にて ***
心から出る言葉で、優しさ、怒り、驚きなど、
いろいろな感情を受けとります。
発した言葉で、発した人自身の人格も
推し量れるように、感じられます・・・・・。
鉢植えのビオラです