ノーベル物理学賞を受けた益川 敏英さんが、
少年時代や研究生活を振り返り、学問の魅力や好奇心を
抱くことの大切さを語った。
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電気技師になりたかった父が、好奇心旺盛な人で、
銭湯に行く途中、真っ暗な夜道を、月明かりで歩いていると、
月食が毎月起きない理由など、様々な話をしてくれて、
好奇心が自然と身に着いた。
名古屋大時代は、友達に恵まれ、物理や数学好きの
仲間が集まり、議論して刺激を受け合った。
負けまいと家でこっそり勉強するわけ。
学生時代は先生も重要だけれど、それと同じか
それ以上に、周辺にいる友達との議論が、重要だと思った。
子どもは本来、好奇心いっぱい。
親はそれを、つぶさないようにしてあげることが重要だ。
好奇心を伸ばす原動力はあこがれ。
こんなすごい人がいる、すごい理論があると感動し、
その人に近づこうとする。
でも、歩み始めた時は誰でも、こっけいに決まっている。
あちこちにぶつかり、だんだん一人前になっていく。
僕の母は、そんなに教育熱心ではなかったけれど、
家に学習参考書が自然と置いてあった。
子どもは無理に読めと言ったら、絶対に読まない。
親は自分の子をよく見て、それに合うような形で、
少し外からサポートしてあげることが、大事だと思う。
*** 朝日教育講演会より・抜粋にて ***
子どもの頃は、環境、親の影響もうけて育っていくと思います。
環境の大切さを、つくづく感じます。
と共に、なにかしてみようという好奇心をもつことも、
その好奇心を、育てていくことの大切さも、感じます。
沈丁花のツボミです