涙は、泣く時は目からあふれ出ますが、普段は常に少量ずつ分泌さ
れ、目の表面を膜状に覆って潤しています。
角膜と結膜に栄養と酸素を供給し、乾燥と、異物や細菌の侵入を防ぎ
目を守っています。
また、角膜の凹凸を平らにし、物が見えるようにしています。
涙の分泌を調節しているのが、瞬きです。
瞬きが不足すると、涙の分泌量が減り、涙の蒸発量が増え、涙が不足
します。何かを注視している時は、瞬きの回数が減少します。
例えば、読書中は6秒に一回。
パソコン操作なら、10秒に一回くらいになります。
瞬きの回数が十分でも、まぶたをしっかり閉じない不完全な瞬きでは、
やはり涙の分泌量が少なく、蒸発量が多くなります。
空気が乾燥する時期や、寒い風やエアコンの風にさらされたときも
涙の蒸発量が増えます。
涙が不足すると、ドライスポットができて、角膜と結膜が乾燥して傷
つき、ドライアイと呼ばれる状態になり、目の疲れ、かすみ、痛みとい
った不快な症状が出現します。
特に、パソコンの画面を見る作業に伴う、VDT症候群を合併するこ
とも多いので、要注意。
目の健康を保つため、涙の大切さを理解し、空気が乾燥している時
や、パソコン、テレビ、携帯電話などの画面を注視している時、コンタ
クトレンズを装着している時などには、意識して瞬きを増やし、まぶた
をしっかり閉じるよう心がけましょう。
* VDT症候群
VDTは、Visual Display Terminal(画像表示端末)の略。
パソコンなどの画面を注視している際に起こる、瞬きの
減少や、激しい視線の移動などによって、目に大きな負
担がかかり、疲れ目やドライアイを起こす病気。
目の症状の他、首や肩、手指、腰などに痛み、しびれが
生じたり、精神的なイライラ、不安、うつ状態が表れたり
することもある。
*** 監修・高橋 義徳医師・クリニック院長・
前東京女子医大講師・医学博士・眼科専門医・
「暮らしの風」 掲載・抜粋にて ***
瞬きの必要性を、とても感じました。
目について、このように読んでみますと、知らないこと多く、
あらためて目に感謝し、頻繁に瞬きをするようにしたいと思います。
なんの実でしょうか、「つくば牡丹園」で写したものです
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ウオーキング~35分=4,300歩