気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

中村 久子さん

2006-11-01 | 読書


          いま、読んでいる「こころを生かす」・酒井 大岳さん(住職)が、
         書かれた本の中に、出てきた方の名前です。
         私も、勿論知る由もない方でしたが、このような人生を送られた方も
         いることを、少し、ご紹介したいと思います。
   
         【 中村 久子さん 】

          しもやけが原因で、“突発性脱疽(だっそ)”という病気で、両手も、
         両足も失った方です。
         悲しみ、苦しみに耐えぬかれて、71才まで生きられ、昭和43年に
         他界されています。

          結婚して、子供も育て、口に筆をくわえて書も書き、着物を縫って、
         セーターも編んでいる。料理も作り、本も書き、ヘレン・ケラーさんから
         「世界の奇跡」といわれる。
         五体満足の人にもできないことを、ほとんどやりとげられた。
         中村 久子さんのご苦労を知ったら、この世から、不平、不満、愚痴
         はなくなるのです。

           中村 富子さん(次女)の「母の思い出」の中の文章。
             (娘の富子さんに言った、厳しい言葉なのです)

            返していく
              親の思いは、子に返していくもの
              子のない貴女は、皆様に返していきなさい
              人様にしてあげられる時が、人間最高の幸せ
              してあげたいと願っても
              してあげられない時が、多いもの

   
           中村 久子さんが、口で書かれた“書”です 。


                 
           短 歌
             ・ 手はなくも 足はなくとも み仏に
                  そでにくるまる身は 安きかな 

             ・ 母として 母のつとめの 足らざるを
                  朝な夕なに わびてすごしぬ

                 (子供の虐待が、絶えない現社会です。
                      久子さんは、どう思われるでしょうか。)

             ・ いらだちの あとに心に かえりみて
                  み仏の前に ぬかずきまつる

                体不自由な人ゆえに、思うようにことが運ばない
                ことにいらだつことも多い。その心をかえりみて、
                み仏さまの前にぬかずくというのです

                            *** 文中より ***


          26年間の見世物芸人をしていて、昭和17年に退めたとのことです。
         ヘレン・ケラー女史に3回会っていて、「あなたは私より偉い人だ。
         世界の奇跡だ」といわれたのです。

         
 体の不自由な人の、精進、努力は、頭の下がる思いです。
         五体満足の時には、満足のありがたみは、分らないものです。
         このような人もいたことを、知ったわけですが、
             五体満足な人間は、贅沢な人間と感じました。

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