気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

物の大切・心のやさしさの詩

2006-11-09 | 読書


         「こころを生かす」 酒井 大岳著の本を、読み終わりました。
        感動して、教えられて、反省させられて、この本に出あえて
        よかったと、しみじみ思っています。
        今日は、物に対するやさしい思いの詩を、紹介したいと思います。

            若山 牧水の「枯野の旅」の詩の中にある
                「草鞋(わらじ)」という詩です。


          【 草鞋 】
               草鞋よ
               お前もいよいよ切れるか
               今日
               昨日
               一昨日(おとつい)
               これで三日履いて来た
               履上手の私と
               出来のいいお前と
               二人で超えて来た
               山川のあとをしのぶに
               捨てられぬ思ひもぞする
               なつかしき
               これの草鞋よ


         切れそうになってしまった草鞋を、捨てられぬ思いで、
        見つめているのですが、じつは、分身であるからです。
        「二人」と言っているのがそれです。
        わたしが、こころを打たれたのは、草鞋を「もの」として
        扱っていないところです。

         自分の最愛の友であり、自分の命をささえてくれる、もう
        ひとつの命として、見ているところにあります。

         ものを片っぱしから捨ててしまう現代人は、自分の分身を
        捨てていることに、気がついていません。
        かなしいことに思います。

         牧水と草鞋は、同体だったのです。
        同体であったから、「二人」なのであり、「捨てられぬ思ひ」
        だったのでしょう。

         現代に生きるわたしたちは、いま、この詩人のこころの
        やさしさに、大いに学ばなければ、いけないと思います。


                        *** 文中より ***

         ただ、なんとなく詩をよんでいる私ですが、詩の奥の深さを
       読み取る作者も、素晴らしいと思います。

        私も、ポイポイ捨てていること多く、物にたいしても、やさしさと
       感謝の心を持たなければいけないと、反省大の思いです。

   
      ↑  庭の白式部で、今年は二本の枝に これだけの寂しい実です。
                  紫式部は、全然駄目でした。

    XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
           ウオーキング~35分=4,300歩