行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2012年3月3日(土)の日記

2012年03月03日 | 日記

いつもの土曜日のように洗濯・掃除・クリーニング出しをやり、午後に銀座へ映画を見に出かける。

電車に乗る前、南行徳駅でリニューアル工事が完成したようすを写す。この週末の行徳雑学館トップページレポートで取り上げるつもりだが、明日は天気が下り坂になりそうだ。同じ写すなら晴れたときのほうがよいので、今日、写しておくことにする。

東銀座で降りて、三原橋のシネパトスで見る。

見たのは台湾の作品で父の初七日。急死した父の葬儀までの7日間を、娘と息子を中心にして描いたもの。

ここ2年ほどの間に、おじやおばに亡くなる人が相次いだし、妹の嫁ぎ先でも姑が亡くなったりした。自分の両親は去年の6月に旅行でこちらに来て、地元の店や江戸東京博物館へ連れていったりしたし、その後も2人であちこちでかけているらしいから、まだまだ元気だ。でも、一緒に歩くと、歩く早さがすっかり遅くなっているし、身体も若い頃のような張りはすでになく、少しずつ縮んできて、おじいさん・おばあさんの身体になっている。やがて見送るときがゆっくりと近づいてきていることを感じざるを得ない。

こうした映画に関心が向くのもそのためだろう。心の準備をしておきたいという気持ちが自分の中に生まれているのだ。

「父の初七日」という作品はというと、ドキュメンタリータッチの部分が強く、情感たっぷりの演出がされているものではない。泣ける作品を期待する人には向かない。実際に人が死んで葬儀をして送るまでの慌ただしさをリアルに描いている。

確かにそうだ。自分の祖父母が死んだときも、父方と母方で2人ずつだから計4回の葬式を経験している。離れて暮らしているから臨終には立ち会えなかったが、感情が高ぶるのは遺体と対面したときが一度。そしてもう一度は、葬儀屋さんが音楽をかけて演出する、棺の蓋を閉じて送り出すときだった。それ以外は、手続きを手伝ったり、段取りを打ち合わせたり、お香典をくれた人と金額をノートに書いて集計したりと、とにかく忙しかった。なので、故人を思い出すとか、悲しみの浸るとかいったことは、意外なほど少なかったのだ。だけど、映画の登場人物たちもそうだが、何かの拍子にふっと思い出したりして感情がこみ上げてきたりする。そういうものなのだ。

 

1月末にシネパトスで映画を見たあと、初めて三原橋地下街の飲み屋で飲み食いした。そのときは三原という店だったが、別の店にも入ってみたいと思い、今日はそのつもりだった。ところが、1月のときも土曜日で、そのときには開いていた三原のとなりのおでんと魚河がし料理の店は今日は休み。他に開いているのは、やはり三原という店名の定食の店だけ。それじゃあと、地上の建物の2階にある居酒屋の傅八に入ることにする。

他には新宿と青山に店があるそうだ。大きなチェーンではないが、3店共同で仕入れなどもできるわけで、場所代の高い銀座だがメニューを見ると郊外の個人経営の居酒屋と同程度の値段だった。

お通しと、最初のアルコール類は中生。

建物自体、けっこう古いものだが、食べログの記事のレビューによると有名な建築家の設計によるものらしい。弧を描く天井がいい雰囲気だ。

そして窓からは銀座の夜景。自分が座ったのは入口側から一番奥のテーブルで、窓の外は街路樹の枝越しに東銀座駅の入口が見える場所。

夜景を楽しむのにも、飲み食いしながら人間観察するにもいい店だ。

つまみは先ず、ウリだといういわし料理から2品。いわし刺身

そして、いわし磯辺揚

日本酒は地酒の純米酒を何種類か置いているとのことで、まずは喜平。次のつまみは季節ものなどのおすすめメニューから北海たこ刺身

地酒はもう一杯。次は手取川。つまみはこれも季節ものから焼たけのこ

日本酒は2杯にしておき、次はライムサワー。おすすめメニューにキングサーモンあぶり寿司があったので、締めの食事にちょうどいいと注文。

傅八が入っている建物は晴海通りの北側になる。こちらはオリジナルのたたずまいを残している。南側にも同様の建物はあるが、晴海通りに面した側は改装されて雰囲気は大きく変わっていた。

ちなみに、南側の2階にはびっくり寿司の銀座本店が入っている。