行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2010年4月17日(土)の日記

2010年04月17日 | 日記

朝は昨夜の続きで冷たい雨が降っていたが、午前10時半頃に日が差してあとは晴天。でも、空気はまだ冷たいままだった。

昼頃に出かけ、東京駅の改札内で昼飯。去年の夏休みに昼飯を食べた店があったと思われる区画へ行って見たが、どこもデパ地下ふうに弁当や土産のお菓子類を売ってる店ばかりで食べるところがなかなかない。東京駅の構内も変化が激しいのか。

南口の京葉線への通路入口のところにあるカレー屋で食べる。

食べたのはポークカレーの辛口

そのあと電車に乗って川崎へ。映画を見るため。

大学生だった1980年代の前半(昭和50年代の後半)は、川崎はそれほど遠くなかったので数回来たことがある。まだ再開発でJR側駅前の新しいビルや地下街が出来る前のころ。当時の国鉄の駅ビルは昭和30年代っぽい感じで、つまり昭和の50年代から見て20年ぐらい昔の雰囲気だったが、それが面白かった。

映画を見るチネチッタはさいか屋デパートの裏。さいか屋のビルは20数年前と変わらない。見ると、「営業終了」やら「閉店」と書かれた垂れ幕。
「閉店なんてニュースでも見た覚えはないぞ!」
と思ってよく見ると、改装で紳士服のフロアが閉店ということのようだ。中身が大きく変わるらしい。

今日見た映画は単館上映の作品で、首都圏では恵比寿ガーデンシネマと川崎チネチッタだけしか掛かっていない。恵比寿は前に行ったことがあるし、前の席の人が姿勢良く座ると頭が邪魔になる映画館だった。川崎チネチッタは名前を聞いたことがあるだけだが、一度、どんなところか見てみようと思ったので川崎へ行く。

チネチッタは複合ショッピング街ラ チッタデラのシネコン。なんか一瞬、舞浜のイクスピアリに来たのかと思った。

こういう場所は作られたのが近い時代なら流行もあるだろうし、ヒットしたものへの追随もあるだろうから似た感じのがあちこちに出来たりするのだろう。発券機でチケットを出した後、中を歩いてみたが全体の規模としてはそれほど大きいものではなかった。

チケットは昨夜、ネット予約しておいた。あまり万人受けしそうには思えない映画だからか、初回は午後2時40分から。なので、着いたのは午後1時半過ぎで、上映まで1時間ぐらい余裕があったが、チケット売り場の長蛇の列を見たらやっぱりネット予約してよかったと思った。

これが発券機。2階のフロアだったが、1階にはもっと多くの台数があった。初めてのシネコンでこういうマシンと向き合うときはどうもわくわくする。

見た作品は月に囚われた男
(このあとネタバレがあります)

 

地球上で使われる資源を月で採掘するようになった時代の話。
月の採掘基地で人工知能ロボットだけを相手にして3年間ただ1人で働くという契約をした男が、期限2週間前に自分とそっくりの男を発見するというのが、公式サイトや紹介記事に書かれている部分。SFでこういうのだと、だいたいクローン人間ものだろうと予想できるけどやっぱりそうだった。(オカルトものだったら、ドッペルゲンガー・・・死ぬ前に見る自分とそっくりな人物ということになるかも知れないが。)

2人の男-サムはどちらもクローンで、採掘会社がオリジナルのサムの記憶を移植され、3年契約も偽装された記憶。そして、それまでに何人ものサムのクローンが3年経ったときに地球へ帰るときの冷凍カプセル・・実は処刑装置で殺されていた。これを知った2人のクローンが行動を起こし、採掘会社を告発する。

前半部分は多少、退屈さを感じたが、2人が自分たちがどちらもクローンであることを知り、行動に出てからが面白くなった。といっても別に派手なアクションがあるわけではなく、2人+人工知能ガーディの会話が中心で、描き方はスタートレック(映画版よりテレビシリーズのほう)的だと思えた。

クローン人間を使い捨てにしている会社が告発されるストーリーということは、その前提として物語の舞台となっている未来世界の倫理では、クローン人間を作る技術があっても作る行為自体は良しとされてはいないか、また、もしクローン人間が作られてしまったらそのクローン人間の人権は守られるべきとなっているのだろう。「スタートレック・ディープスペースナイン」でも、自分のクローンを作って殺すのは殺人だというのがあった(第3話「宇宙ステーション殺人事件」・・・自分が殺されたことにして他人を犯人に仕立てて陥れるという話だった)が、「月に囚われた男」の世界でのクローン人間に関わる倫理もこれに近い。

オリジナルのサムはほんのわずか声でしか登場しない。これは話の内容から見てクローンたちよりも15歳は年を取っているから、俳優をどう出すかとこともあったのかもしれない。そして、オリジナルのサムは自分のクローンが月で働かされ、使い捨てにされていることはおそらく知らなかったと思える。クローンたちが採掘会社を告発するという行動に出たのが、オリジナルのサムの倫理観も受け継いでいたからだろうから、知っていたらそんなことは認めないだろう。

それと人工知能のガーディ。2人のクローンの”叛乱”を助けてしまう。劇中ではサムを助けることが任務と言っていたから、採掘会社の要求と矛盾することが十分に阻止出来ないようなプログラムに欠陥があった(という設定)かと考えてしまう。ここに少しご都合主義を感じた。だけど、物語にはっきりとした破綻があるわけでもないのだから、そこまで深く考えることもないのかもしれないが。

 

ここまで書いて、今日はほぼ3週間ぶりに酒を飲みに行く。やっぱり一番付き合いの長い居酒屋オンドリ

3週間ぶりの最初のアルコール類は中生。

最初のつまみはレギュラーメニューから特レバ

昼間は陽の光のおかげでそれなりに暖かだったが、日が落ちると昨日と同じぐらい寒い。だから、次は熱燗にする。つまみはおすすめメニューから自家製アジの干物

次は竹の子の含め煮。京都産の竹の子ということ。柔らかだった。

飲み屋での酒とつまみを減らしたほうがいいと思ったものの、やっぱりおすすめメニューにいろいろと載っているのを見ると食べたくなった。でもこれが締めということでサワラの酢漬。パッと見が〆サバだけどこれはサワラ。酒のあとはライムハイ。

まあ今日は白内障手術後の最初の酒だから、左目がよく見えるようになったお祝いということにするか。といいつつ、今後もその度に理由付けして飲みそうな気がするが...