<野球はまさに“下駄を履くまでわからない”スポーツあることを証明した。>
もはや、昨日の昼のことになるが、移動中のクルマの中でラジオ中継の甲子園決勝をずーっと聴いていた。序盤戦2-2の後、両軍とも再三のチャンスにも関わらず、なかなか点が入らなかった。
均衡を破ったのは中京の5回裏の攻撃だ。エース堂林の二点タイムリーなどで6得点をあげ、一挙に日本文理を突き放した。この時点で8-2。圧倒的に中京が優位にたった。日本文理が反撃するも、さらなる加点で9回表で10-4というスコア。だれもが、中京のパワーの前に、日本文理が屈した。でもよくやったよと健闘を讃えながら、これで決まった。と思っただろう。
しかも、再度マウンドに立った堂林はあっさりとツーアウトにこぎつけた。9回表2死ランナー無し。6点差。2ストライク。まさに、「あと一球」で“今年の夏の甲子園”は終ってもいいはずであった。
ところが、だ。
そこから、日本文理の反撃が始まった。
四球、二塁打、三塁打、死球、四球、ヒット、ヒット、で5得点をあげ10-9と迫る。しかも尚、ツーアウト一三塁。一打同点のチャンスだ。ここで8番若林が捉えた当たりは痛烈なライナー。内野を抜けた!と思った瞬間。サードのグローブに吸い込まれるように納まってしまった。
ゲームセット。
無情にもあっけなくピリオドだ。残念無念。若林の当たりはレフトに抜けて同点としてもらいたかった。が、致し方なし。“野球の女神”は中京に微笑んだのだ。
ま、なにはともあれ今年も楽しませてもらった。来年を目指して、全国四千校の高校球児たちの戦いが新たに始まる。健闘を祈る!その努力は無駄にはならん!(と思う。)
本日も仕事の為、クルマで長距離を移動。ふと、ラジオで高校野球を聴こうと思ったがやめた。甲子園はもう終わったのだ。放送は無い。車窓から覗くと、青空の感じと吹く風がすでに秋めいていた。
甲子園 終わって空の雲高し
萬蔵
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