<我が家の金木犀にも花がついていた>
数日前の早朝、ジョギングしようと玄関を出たらいい香りがした。玄関横にある金木犀をみたら花をつけていた。”いい香り”の源泉はこれだった。
金木犀の香りは秋の代名詞と言ってもいいぐらいだ。思えば、毎年この季節は旅に出ていることが多く、旅先でこの匂いに出会うことはあっても、我が家の金木犀がどうなったかはわからないことが多かった。我が家の金木犀も、ちゃんと花を咲かせ、ご近所や通りゆく人に秋を知らせていたのかと思うと、ちょっと誇らしい気持ちになった。
”金木犀の香り”はいいのだが、ちょっと切ない気持ちにもなる。以前、本だったかラジオだったか忘れたが「青春時代、真夏の燃えるような季節に海辺や山で恋が芽生えても、その多くは涼しくなった秋には終わってしまう。金木犀の香りはまさにその季節にただよう。だからこそ、この”香り”は甘く切ないのだ」というようなことを言っていた。
なるほど、小生の青春時代にもそんなことが無くは無かった。いまだに「切ない匂い」と思うのは、そんな”過去”の所為かもしれませんナ。
なんてね。酒呑んで寝よっと。