日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「『口が重かったクラス』と、『しゃべりすぎのクラス』」。

2012-06-11 08:14:20 | 日本語の授業
 一昨日から梅雨入りだったはずなのですが、昨日は雨が降らず、(せっかくの「梅雨入り宣言」も)空振りのような感じでした。ところが、梅雨ともなりますと、さすがに雲の色が違います。陽が差しているときは確かに夏の陽ざしを感じるのですが、それでも空のどこかしらに、重たくて黒い雲があり、虎視眈々と(隙あらば拡がらんとばかりに)伺っているように見えます。

 今朝も地面は濡れていました。(昨日)午後になると少しずつ勢力を張ってきた黒雲がいつの間にか拡がり、おまけに強い風まで伴って、ハッと気がついたときには、お空を占拠してしまっていたのです。そして、梅雨の雨です。土曜日は一日中、降り続いていましたが、それとも少々違います。

 この頃は、陽射しが稀であるにもかかわらず、きれいな花がたくさん咲きます。もちろんいつもこうな(きれいな花はある)のですが。日本は寒いときがあるにもかかわらず、花の多い国であるとつくづく思います。この花を自由に味わってもいい国で、いつまでもいてほしいものですが。

 さて、学校です。

 口が、なかなか開かなかった「Aクラス」の学生たちは、かなりおしゃべりになってきました。先日、ある男子学生が、「先生、やっぱり男の人はすごいね。有名な人、偉い人はみんな男の人です」と言い出すや否や、女子学生が、「何をほざく」とばかりに、カッと彼を見据え、「男が偉いんじゃない。チャンスの問題」と切って捨てました。

 そうそう、頑張れ、頑張れ。チャンスを活かせるように。そして、その前に、チャンスに気がつくように。ある国から来た学生達にとって、日本に来られたこと自体が、運のいいことなのです。来ようと努力しても、来られないことが多いのですから。それゆえに、いったん来てしまうと、あだやおろそかには帰れないのです。日本人の大学生がアルバイトでお金を貯めて、いろいろな国に自由に行くのとは全く違うのです。こういうことも、彼らが進学したいと思っている大学が判ってくれるといいのですが。

 というわけで、このクラスも、もうそろそろ手綱を引き締めてもいいころでしょう。

 ところが、「Bクラス」です。「Aクラス」に比べ、軽いこと軽いこと。話したくてたまらない。口にチャックができないのです。「先生、どうして」が始まると、大変。最近では「あっ。今、質問してはだめ?」とか、「今は、単語(の質問)だけですね」とか、少しずつ言えるようにはなってきましたが、それでも、おしゃべり!だし、自分のことに直ぐ夢中になって、団体行動が取れないのです。

 それに、なかなか「言われたとおりに、すぐにする」という行動がとれません。全くそれが出来ないわけでもないのですが、一人だけできていても、その人がずっと待たざるを得ないわけですから、それは、馬鹿を見ているような気分にもなるでしょうし、話している者も、授業の内容に関心がないわけでなく、話している間に私が言ったことを、「先生、もう一度言って。なんて言ったの」なんて(彼らの話が終わってから)、無邪気に聞いて来るのです。そしてその度に叱られて…。ああ、全く懲りない奴らです。けれども、このクラスでは、最近、「ごめんなさい」が、非常に自然に聞かれるようになりました。これも進歩なのでしょうか、それとも、それだけ謝らなければならないことが増えたのでしょうか。

日々是好日
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