日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

警報のメールの中身は漢字だらけ…。困ったことにみんな無視していました。

2015-09-10 11:33:23 | 日本語学校
 雨。

 台風18号は既に低気圧になったというのに、雲の塊が紐状に(北から南へと)列島にかかっています。前線を刺激しているからでしょうか、時折、激しい雨が降ってきます。それでも、この辺りは海に近いからでしょう、東京湾の奥でもありますし、今はかなり収まってきました。

 関東地方の、あちらでもこちらでも、大雨警報が出され、「こんなことは、ここに50年住んでいるけれども、初めてだ」という古老も多いのです。何十年生きていようとも、今日は初めての経験…それはそうなのですけれども、それにしても、ちょっとひどすぎはしませんか。床上浸水した家屋、冠水した道路、堤防の決壊、土砂災害の恐れ…。「警報」では、「命を守る行動をしてください」という呼びかけが続いています…。

 多分、学生達の電話も、「警報」がウン、ウン、鳴っていたことでしょうね。ただメールを見ても、地名は漢字だらけ。緊急のときには、ゆっくりと和語で語りかけるなんてことはできませんから、いきおい、地名以外も漢字が多用されるということになる…。

 こりゃあ、学生達は見ていないだろうなと思いつつ、小降りになったときに学校にやってきたのですが、やはりね。「今日、学校はありますか」なんてメールも留守電も一つも入っていませんでした…。

 まあ、今は本降り(少し前まで、小降りでしたが)のようですが、山の方とは違い、学校に来ることはできるでしょう…、ほとんどの学生は歩いても来られる所に住んでいますから。

 さて、学校です。

 スリランカの学生は聞いて話して…ばかりで、漢字を覚えようとしないし(覚える気になって練習すれば、誰だって、二年間で100くらいは覚えられるはず)、ベトナムの学生は、「聞いて話して」を恐れまくって、漢字を書いてばかりいる…・

 「君たちはどうしてそんなに極端なんだ」…これは、二年生クラスなのですが、そんなわけで、今、新出語が出るたびに(翌日からは、それを使っての短文作り)、適当な文型があった時には(相手が油断しきっているときに。…なぜなら、新出語では作らされても、ここなら大丈夫だろうと思っているらしいのです。甘いのですけれどもね)そこでも短文作り…。最近は、随分警戒されもし、嫌われているようでもあるらしいのですが。まあ、それも一過性のもので、少しでもできるようになれば、きっと短文作りが面白くなるでしょう。今までは、私の「押し」が足りなかったのです。

 面白いもので、少し前までは、「短文作り」の「た」が聞こえると、パッと目をそらし、口が貝になっていたベトナム人学生たち。「N3」に落ちたのが、よほどショックだったと見え、昨日は、必死に考えていました。そして、言い出したのですよね、語順が反対だったり、全く似つかわしくない言葉が出てきたりはしたのですけれども。前向きの態度だったのには驚かされました。

 ああいう試験に参加するというのは、合格するかどうかはさておき、こういう意味でもいいことなのでしょう。

 スリランカの学生は、無理だと思われても、まるでお祭りに参加するような気分で受けたがる。それに比して、落ちることがよほど嫌なのか、九分九厘大丈夫だろうと思えない限りは受けないのがベトナム人学生(場所の雰囲気も判らぬのに、一回で何とかなるであろうと考えているところが、なんと言ったらいいかわからないのですけれども)。だから、余計、ショックだったのでしょう。脅しがきき始めたのをみてもわかります。

日々是好日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まだ、雨は止んだままです。 | トップ | 「線状降水帯」という言葉が... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本語学校」カテゴリの最新記事