日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「なぞなぞ」から「神話」の話へ

2016-02-10 14:02:38 | 日本語学校
晴れ。

乾燥しています。空はうっすらと白を混ぜたような青。乾燥していると言っても、やはり日本は水分の多い国なのでしょう。

山に登ると、よく山肌から水が滲んでいるのを見かけます。飲めるほど大きな粒で落ちているところには、誰がおいたか、小さなコップが一つ、疲れた人たちの喉を潤してくれます。でも、実際は、一口飲むというよりも、自分の水筒にその水を入れる人の方が多いのです。しかも、その場所を記憶していると、あそこに水があるからと、それを楽しみにしたり…。

また「里」でも、「湧き水の郷」というのをよく聞きます。なんだか、その音の響きだけで、その土地には、その土地ならではの「伝説」がありそうな気がしてきます。

ところで、昨日、「Cクラス」で、神話の話をしました。

実は、ある「なぞなぞ」の例を出したときに、「私たちの国でも同じ」と言った学生がいたので、「これはギリシア神話の中に出てくるもので云々」から始まったのですが。

各国にはもちろん、歴史、風土に根ざした「ことわざ」や「寓話」もありますが、それと同じくらい、他国の神話や寓話から来ているものもあるのです。ただ、学生達は、「自分たちのことわざ」と思っていますから、なぜ外国人(この場合は私です)が「自分たちのもの」を知っているのだろうと驚いたりするのです。それほど、皆、それは「自分たちのもの」という気持ちが強いのでしょう。

その国の歴史上のことであれば、まだわかりやすいのですが、そうでなければ、案外「ギリシア」などから来ているものも多いようです。またそのギリシアにしても、根っこには、「メソポタミア」や「エジプト」があるのかもしれません。

西洋には、以前、たくさんの植民地を持っている国がいくつかありました。それに、強い国、豊かな国、科学技術が進んだ国というのは、人々にとってはあこがれであったので、欧米の文化を学ぼうという人々が至るところで、生まれました。

中国やインドの人が思って(期待して)いるほどは、彼ら(中国やインド)のものを知る(外国)人は、多くはないのです。これは、つい隣の国、日本であってもそうで(もちろん、他の国に比べれば多いでしょうが)、子供達は喜んで、欧米のものを読んでいます。

子供の頃は、「神話」等に惹かれます。ですから、学校や県などの図書館には、いろいろな「神話」の本がおいてあります。「ギリシア神話」や「北欧神話」、「インド神話」や「エジプト神話」、そして最近は「ケルト神話」なども入れてあるでしょう。

で、神話の話ですが、学生達に、あなたたちの国にも、各民族の神話があるだろうし、日本にもあるといい、機会があったら読んで欲しいみたいなことも付け加えました。

「作文」の時間に、自分たちの国の神話の中で、好きな部分を紹介してもらったら、案外、同じような場面が登場するかもしれません。日本史の本の中で、「国産み」の部分は世界各地に同じようなものがあるとか書いてありましたもの。

日々是好日
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