日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

昨日は実習を前に、大学生と留学生との懇談会。今朝、偶然、卒業生に会いました。

2019-05-31 08:17:57 | 日本語学校

曇り。

そういえば、まだ、ギリギリの5月。これくらい涼しくても当然でしょうと、お天道様に言いたくもなる。

30度前後の日が続いたせいか、27度くらいでも、感謝したくなります。学生達が少し涼しいと、途端にダウンを羽織ってくるので、それだけは、ちょっと困りものなのですが。

見た目が暑苦しいのです。どうも、われわれにとっては…。涼しさを目でも感じさせて欲しいと思うのですが、これは無い物ねだりなのでしょうね。日本人は「見た目」を、それも季節毎のものを過大にとらえすぎてしまうようです。彼等にとっては、だいたいいつも同じ暑い…だけなのでしょうから。「季節感など知らん」でしょう。

これも、季節に振り回されてしまう日本人の感性(?)故なのかもしれません。もう春なのに、あんな服をまだ着ているとか、ちょっと秋らしくない色だねとか、思わず、そう見てしまうのです。その点、寒いと思ったからダウンを着る。暑いと思ったから、半袖で来る。好きな色だから着ている。季節は関係ないという方が正解なのかもしれません。

さて、学校です。

昨日、川村学園女子大学の学生さんが七人、先生に連れられてやってきました。6月の実習前に、留学生達と親睦を深めるためです。四つのグループに分かれてそれぞれ学生達と話してもらったのですが、話は弾んでいました。留学生達は皆、1年ほどもここで勉強している人達です。

最後にそれぞれのグループから話し合ったことを発表してもらいました。

留学生達から聞かれたのは、やはり大学での生活のことが多かったようです。学費やら、アルバイトのことやら、クラブ活動のことやら、学生さん達もそのまま話したとのこと。

このときに、前に卒業生達が持って来てくれたお菓子も出しました。日本人にとっては珍しい果物のお菓子もあったようで、それをきっかけに各国の食べ物のことが話題になり、それから、好きな食べ物や怖い動物の話などにも広がり、いつの間にか、かなり打ち解けていたようです。これなら、多分、次の実習の時も、和やかに展開して行けるでしょう。

そして、今朝のこと。

一昨年の一月生で、一旦帰国せざるをえなかった学生達。それが、なかなか次のビザが下りずに、5月になってからやっと戻ってこられたのですが、その三人のうちの一人と偶然出会いました。もう大学の方に移っている(引っ越しです)かと思っていたので、あれれ、でした。自転車で近づきながら、そうかな、変だな、そうかなと見ていたのですが、向こうが先に笑い出したので、思わず、やっぱりそうか…でした。

今日、大学は一時限目からある。月曜日と金曜日は六時頃まで授業なので、大変と言い、言いながらも忙しいと嬉しそうな表情。ゆっくりしたい?と訊くと、もうスリランカでゆっくりしたからいいという返事。忙しいのはいいことだと、スリランカ人らしからぬ感想、日本での暮らしに戻ってくると、すぐに日本人みたいになってくる。

彼女が入ったのは江戸川大学なのですが、1か月ほども遅れていたのに、先生が大変親切にしてくださり、履修届もうまくいき、勉強は難しいけれども充実した生活を送っているようです。

4か月ほども、日本語とは縁のない生活を送り、しかも許可が出るかどうかわからないといった宙ぶらりんのまま過ごしていたので、「(日本に戻ってくることを)諦めざるをえないのかとも思っていた」とそのころのことを話してくれました。だから、申請が通って戻ってこられたときは本当に嬉しかった…。

他の二人は専門学校だったのですが、先だってまた学校に来てくれ、その時の話。そこの先生方もとても親身になって面倒を見てくださっているようで、彼等も「戻ってこられて嬉しい。勉強を頑張る」と言っていました。

私たちとしては、戻ってきてからが少々心配だったのですが(もう、手を離れていますから)、杞憂に過ぎたようです。三人とも、幸せそうな顔をしていました。それが何よりです。

あとは、日本語に、そして専門分野に頑張るだけ。せっかく戻ってきたのだから、それを無にせぬようにね。

日々是好日
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