雨。
午後には雨雲が東の空へ去るとのことですが、今は落ち着いた降りをしています。
今日、やっと「ホタルブクロ(蛍袋)」を見つけました。例年、あのお宅の、ちょうど角の当たりに、二鉢置いてあった…。と思って、学校への行き帰りに注意して見ていたのですが、これまで見つけられなかったのです。
今年は雨が少なかったからでしょう、例年に比べて半分ほどの背丈の「ホタルブクロ」が、ピンクの小さな花をつけていました。けれど、見つからなかったはずです。いつもなら、ぐっと前面に出されているはずが、今年は他の鉢の間に押しこまれ、隙間から、やっと顔を覗かせていた…のが見えたくらいのものでしたから。
花も小振りでしたから、山野草という趣は薄れていました。見ているうちに気の毒になってしまったくらいです。山にあれば、山の地下水が、地表近くを走っているはずですから、多少雨が少なくとも、こんなにヒョロヒョロとは育っていなかったでしょう。茎もしっかりとして逞しげであったはず。これじゃあ、気がつかないはずです。趣を異にした、見知らぬ「ホタルブクロ」でした。とはいえ、見つけて、「梅雨」が来た…ということが実感できました。
下手をすると「今年は空梅雨???」なんて思っていたものでしたから、梅雨時らしい雨が降るとちょっとうれしくなります。雨の花、雨になると勢いを増す樹、草木のみならず、人をも含めて、雨を待ちわびている生き物が、それはそれは多いのです。
さて、学校です。
先週辺りから、学校でも、少なからぬ「カ(蚊)」が出没し始めました。日本人の習性として、見るなり「パチッ」とやりたくなるのですが、これをスリランカの学生の前でやってしまうと、「センセッ」と驚きの声が上がるのです。ちなみに、この「センセッ」というのは、「すごい。やったァ。先生、すご~い」の感嘆のものではなく、「…虫を殺した…ひどい人…」という非難の、叫び声なのです。
しかも、「そうです、私は殺虫人です」と笑えないところが、困ってしまう…。彼らは「蚊」を誰かが見つけると、手で捕まえて、窓の外へ逃がしてやるのです。また戻ってくるから無駄だなどと不信心者は思うのですが、それでも、それをくり返しています(もちろん、「蚊」の顔はわかりませんから、入ってきたのが、前のヤツなのか、あるいは新顔なのかはわかりません)。
…殺さないのです。共存ですね。でも、これは辛い。刺されるのはこっちですからね。痒い思いをしてイライラさせられるのはこっちなのですからね。で、勢い、「パチッ」どころか、「バチン」となってしまう。しかも、時にはムキになって追い回したりしてしますから、それこそ「…ひどい人」ということになる。
これは「ゴキブリ」に対しても同じ。というわけで、「ゴキブリがいた。○○○○○を使ったら」は、彼らの前では禁句なのです。小さな「チャバネゴキブリ」でも見つけたら最後、大騒ぎをしてしまう日本人なんて、彼らにとっては理解不能の民族なのでしょうねぇ。
日々是好日
午後には雨雲が東の空へ去るとのことですが、今は落ち着いた降りをしています。
今日、やっと「ホタルブクロ(蛍袋)」を見つけました。例年、あのお宅の、ちょうど角の当たりに、二鉢置いてあった…。と思って、学校への行き帰りに注意して見ていたのですが、これまで見つけられなかったのです。
今年は雨が少なかったからでしょう、例年に比べて半分ほどの背丈の「ホタルブクロ」が、ピンクの小さな花をつけていました。けれど、見つからなかったはずです。いつもなら、ぐっと前面に出されているはずが、今年は他の鉢の間に押しこまれ、隙間から、やっと顔を覗かせていた…のが見えたくらいのものでしたから。
花も小振りでしたから、山野草という趣は薄れていました。見ているうちに気の毒になってしまったくらいです。山にあれば、山の地下水が、地表近くを走っているはずですから、多少雨が少なくとも、こんなにヒョロヒョロとは育っていなかったでしょう。茎もしっかりとして逞しげであったはず。これじゃあ、気がつかないはずです。趣を異にした、見知らぬ「ホタルブクロ」でした。とはいえ、見つけて、「梅雨」が来た…ということが実感できました。
下手をすると「今年は空梅雨???」なんて思っていたものでしたから、梅雨時らしい雨が降るとちょっとうれしくなります。雨の花、雨になると勢いを増す樹、草木のみならず、人をも含めて、雨を待ちわびている生き物が、それはそれは多いのです。
さて、学校です。
先週辺りから、学校でも、少なからぬ「カ(蚊)」が出没し始めました。日本人の習性として、見るなり「パチッ」とやりたくなるのですが、これをスリランカの学生の前でやってしまうと、「センセッ」と驚きの声が上がるのです。ちなみに、この「センセッ」というのは、「すごい。やったァ。先生、すご~い」の感嘆のものではなく、「…虫を殺した…ひどい人…」という非難の、叫び声なのです。
しかも、「そうです、私は殺虫人です」と笑えないところが、困ってしまう…。彼らは「蚊」を誰かが見つけると、手で捕まえて、窓の外へ逃がしてやるのです。また戻ってくるから無駄だなどと不信心者は思うのですが、それでも、それをくり返しています(もちろん、「蚊」の顔はわかりませんから、入ってきたのが、前のヤツなのか、あるいは新顔なのかはわかりません)。
…殺さないのです。共存ですね。でも、これは辛い。刺されるのはこっちですからね。痒い思いをしてイライラさせられるのはこっちなのですからね。で、勢い、「パチッ」どころか、「バチン」となってしまう。しかも、時にはムキになって追い回したりしてしますから、それこそ「…ひどい人」ということになる。
これは「ゴキブリ」に対しても同じ。というわけで、「ゴキブリがいた。○○○○○を使ったら」は、彼らの前では禁句なのです。小さな「チャバネゴキブリ」でも見つけたら最後、大騒ぎをしてしまう日本人なんて、彼らにとっては理解不能の民族なのでしょうねぇ。
日々是好日