日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

月曜日雪が降りました。けれども、「初級クラス」の人たちは楽しむどころではなかったようです。

2024-02-08 05:39:55 | 日本語学校

晴れ。

月曜日、「午前のクラス」は大雪の予報があったことから、急遽、二時限目で帰らせることに。そして「午後のクラス」は休み。翌火曜日も休みということで、土日月火と四日授業ができないことになってしまいました。アルバイト先へもきちんと連絡しておくように伝えて。電車で、しかも乗り換えで行く人もいるのです。

休みで喜んだ学生たち、特に「初級」の学生たちはですが、喜んだ分、昨日は大変なことになってしまいました。勉強した分がきれいに消えている…。いつものように、最初に「他動詞と自動詞」の復習をしてみると、ちょっと声が出ていたので、ほっ…。ところが、次の「動詞」の絵カードの復習の時に、なかなか出てきません。「初めて見るぜ」みたいな顔をしている。「文」でも出てこない。

後悔しましたね。…先週までの分がだいたいできていたので、それで捨ててしまっていたカードが恋しくなってきた。…あれも忘れているのだろうな。土日が休みなので、火曜日(月曜日は私は入っていません)に備えて、普通はもう少し多めにカードを残しているのですが、きちんと言えていたので、安心して外してしまった…もう、安心は敵だ。

とはいえ、顔を見合わせて笑っているのを見ると、なぜかこちらまで笑えてくる。復習するしかありませんね。何せ、土日月火ですもの。ということで、結局、十課分ほどの復習を、さらっとでもせねばならぬ羽目に。

土日の、たった二日間でも、月曜日は重苦しいというのに、四日ですからね。しょうがない。

ところで、今週降った雪のことです。訊いてみると、「二年生クラス」はやはり余裕があります。雪でかなり遊んだそう。アルバイトも断っての遊びは楽しかったでしょうね。皆、学校の近くに住んでいるので、待ち合わせたのでしょう。ところが「一年生クラス」はそうはいかなかったようで、「きれい」と言う者が半分、「寒い」が半分と言ったところ。遊ぶどころではなかったようです。

「初級(N4)、(N5)」期間は、大体、在日生がいるものですから、在日生が多いクラスの場合は、長期休みをなしにして勉強を続けたりすることもあります。留学生は休みを期待するものなのですが、最近の留学生はそれで、異を唱えるものもなく、それが結果的にいい効果を上げているのかもしれません。

「四月生」は、まだいいとしても、「七月生」は来てすぐに、つまり、まだ学校の勉強の仕方にそれほど慣れていない時期に、1ヶ月ほども休んでしまうことになりますから。長く休んでしまうと、休み明けが大変です。一からやり直させねばならぬ人も出てくるのです。鉄は熱いうちに打て、しかもある程度の期間も必要…は一般的に見て正しい。勉強の習慣もさることながら、ノートを180度ほども傾けて書く癖やら、「ひらがな」「カタカナ」などの文字の形が、ややもすると、自国の文字の形にすり替わってしまうことやら…。それが、ある程度安定していると、休んでも、それほど心配しなくてもいいのですが。

学校を通して、日本での生活の「核」ができているかいないかは、彼らのこれからの生活に大きな影響を与えます。一人であることの「不安」の払拭にも役立つでしょうし、アルバイトで、初めて自分のお金を手にしたことから来る、ある種の「解放感」にも制限を与えることができるでしょうし。

日々是好日

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