日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「初級クラス」は、応用が少しずつできるようになりました。

2023-04-26 08:32:32 | 日本語学校
曇り。

雨と聞いていたけれども、ちょうど今、雨雲が切れているのかな。降っていません。

夜中にふと目覚めて、ウトウトとしている時、夢とも現実ともつかぬような、そんな状態が続いていることがあります。朝、起きた時、疲れているような、どこかすっきりしないような感じになっています。以前なら迷わずに行動できたようなことでも、その時は、どっちつかずになってしまい、雲の中にいるかのよう。

「人は『今日』を初めて迎えるのだから、初心者であることは当然である」と、慰めとも、愚痴ともつかぬことをよく耳にしますが、わかっていると思っているのはただの習慣に過ぎず、わかりきった行動というのは、慣れきった行動に過ぎぬということなのでしょうね。

どうも新たに覚えなければならぬ事が増えてくると、「ところてん」のように、以前覚えた事々が押し出され、落ちて、消えていく。それは新しいことを覚えられたのだから、まだましであると見るべきか、あるいは郷愁をそそるような美しいものが消え、訳のわからないことが、表面上「覚えた」となっているだけなのか、わからない…。

前はゆっくりと考える時間があったのに、今はその余裕もなく、走れ、走れと急かされているような気がして、どこか落ち着けません。もともと思考活動がマッタリしているからなのでしょうけれども、あのマッタリが自分には合っていた…多分、大半の人はそうでしょう、が、最近の世間は、走っていて、振り返ることもできず、それすら気づけないような、最近の人は大変ですね。

さて、学校です。

「Cクラス」では、だんだん応用ができるようになってきました。もっとも、懸命に「ひらがな」「カタカナ」を覚え、「単語」を覚えしている人たちが、ですけれども。まあ、その割合が増えてくれば、全体が向上しますから、これもクラスの雰囲気が良くなったということなのでしょう。一斉授業という形で言語を学ぶ場合、自分だけが上手になるなんてことはありませんから。

『教科書』での練習が一つ終わる毎に、「では、○○」とやるのです、応用編です。もっとも、まだ勉強を始めて一ヶ月くらいの人たちですから、簡単な、単語だけ違えてというくらいのものなのですが。それでも考えているようですね。目が互いを見たり、はっと考えたりしているのがわかります。一人が皆が思いつかないような「単語(それでも既習です)」を言うと、「ああ」と尊敬したような顔をしますもの。

きっと単語の量が少しずつ増えてきたからでしょうね、簡単な応用が成立するというのは。それを、5,6回ほども言い換えてやらせていくうちに、「ああ、これだったのか」と、意味がだんだんわかってきたという表情をする人が増えていきます。

既習の単語を覚えていなければどうしょうもないのですが、うろ覚えでも、覚えようと努力している人は、繰り返していくうちに、意味に形が添えられていくような感じになるのでしょう。朧だった影に形がついてくるとでも言った方がいいのでしょうか。それに伴って、表情が豊かになってくるのです。それは見ていても気分がいい。「じゃあ、おまけで、もう一ついってみようかという気にもなってくる、こちらの方でも。

それに引き換え、問題は「Aクラス」です。「N2」の漢字を入れ始めているのですが、一つ覚える毎に、前覚えた漢字がストンストンとこぼれ落ちていくような。…私みたい。

「この連休中、『N5』と『N4』、を復習しておくこと。暗記用のプリントを見て、読んでいくだけでいいから」なんて発破をかけるというか、かなり弱気な発破ですけれども。「N3」と言えないところが悲しいし、暗記用プリントを「見るだけでいい」というのも、弱気だなあ…と思うのですが。

とはいえ、このクラスの学生たち、よく書いて練習しているというのも事実。漢字テストでは、今週、二人が「N2」に入りますし、あと2,3回で入りそうな人が三人ほどいます。南アジアの人はちょっと弱いようですが、それでも書き順などを見ていますと、間違ってはいない。見ているだけでなく、書くという作業をしているからでしょう。

本当に頑張れ、頑張れ。特に、まだ「N3」に合格できていない若干名の人たち。

日々是好日
コメント
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