日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日は穏やかな、いいお日よりであるようなのに、黄砂がとんでくるとのこと。外でもマスクは外せませんね。

2023-04-13 07:58:55 | 日本語学校
晴れ。

風はありません。昨日の強風が嘘のよう。これで、黄砂が飛んでくるのでしょうか。その実感はありませんが、車のフロントガラスを見るまではそれかとわからないのかもしれません。

故郷では海さえ見れば、すぐに気がつく…ことだったのに。高台の上から見るような感じだったので、上空の空が薄い黄土色に染まっていたりすると、「黄砂が来た」ことがすぐにわかるのです。

さて、学校です。

教室内ではまだ、マスク着用をお願いしています。特に「初級クラス」の面々は声が大きいのです。これは普段ならいいことなのですが、マスク無しで、近くで大きな声を出されると、まだ、ちとビビる…のです。

勿論、窓を開け(声が大きいので、ご近所が気になり、全開とまではいきませんが)、通気を良くし、机や椅子などは消毒しています。

昨日、卒業生が、可愛い小蜜柑を山ほど持ってきてくれました。八朔のような色合いで、甘いそうです。何でも珍しい種だとのこと。早速、学生達に一ずつ配りました。

うまく就職が決まったとの報告です。三回目でしたと、うれしそう。前の二つは、「契約と違っていたので、やめた」。二回目の職場では、「『約束と違うからやめる』と言うと、『じゃあ、改めるからやめないでくれ』と言われた」そうな。でも、もう嫌で、相手が信じられなかったので、やめた…。おそらくその他にもいろいろと問題があったのでしょう。

この学校にいた時には、気が弱くて、すぐに人に譲ってしまうような人だったのに、大学四年間でかなり強くなったのですね。

卒業生が学校に来ると、だいたい、いつも、上のクラスに連れて行き、学生達に話をしてもらいます。下のクラスでも、同国人がいる場合は、紹介して、話をしてもらうこともあります。今回も、「初級クラス」に、二人スリランカ人がいたので、上のクラスの話が終わった後、彼らの所に連れて行って、話をしてもらいました。

ここにいた時、すぐに相手の力になりたいと、相手構わず、親切にしてしまい、それが時々、仇となって、苦しめられるような所もありました。何度泣きを見ても変わらないなあと少々困ってしまうくらいだったのですが、今はもう大丈夫のようです。

はっきりと自分の考えを言っているようでしたし、嫌なことは嫌と言えていましたから。特に「初級」の女子スリランカ人は日本で言うと高校生くらい、こういうお姉さんがいると心強いでしょう。勿論、まだ在籍しているスリランカ人お姉さん、お兄さんもいることはいるのですが、二人とも、以前の彼女と同じ。気のいい人たちで、日本で大学四年間を過ごし、就職活動で苦労もしたという、こういう先輩とは違います。

卒業しても、何か問題があると、親切なスタッフの所に相談に来る人が多い中、「就職できた」とか、「近くまで来たから会いに来た」というのを聞くと、やはりホッとします。

新聞やテレビなどのニュースでは、あまり明るい話題はありませんもの。日本で生まれ、育ち、生きている日本人だとて、世知辛い世になったものだと嘆いてい向きもある昨今、「とてもいい」という一言が聞けるのは、どういう場合であれ、うれしいものです。

異国で暮らしていく場合、まず、はっきりと言えることが大切です。スリランカの人はよく我慢しがちで、また反対に我慢しないという人は非常にわがままであるという傾向があり、中間がないなあというのを感じていました。我慢しがちであった人が、はっきりと言えるようになったというのが一番強い。

これからも自分の考えをはっきり言いながら(常に相手を考えて行動していましたから、根底のこの性格は変わりませんもの)、それなりに頑張らないで、楽しく生きていってくださいね。日本が、彼女にとって暮らしやすい社会になりますように。

日々是好日
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