ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

無農薬野菜は無農薬か?

2005年04月07日 19時32分23秒 | 田舎暮らし
無農薬の野菜や米は無農薬だろうか?
厳密に言えばすこぶる怪しい。

まず種や籾。市販のものはまず消毒されていると見て間違いない。
これを避けるためには自家採種した種や籾を使うほかないのだけど、
自家採種してる人はあまりに少ないし、してる人だって自家採種だけで、種をまかなってる人はまずいない。
籾になるとどんな有機農家でも農協などから消毒された籾を買っていると見て間違いない。

つぎに苗。これまた市販の苗には農薬がかかっている。農薬がかかっている苗を買ってきて無農薬で育てたら無農薬栽培で、自分で育てた苗に農薬をかけて、あと無農薬で育てても無農薬栽培とはみなされないとはおかしな話だ。

さらにまわりの農薬。 いくら農薬を使わなくてもまわりの田んぼや畑で農薬を使うと、農薬がかかってしまう。
その上、水。 農薬をかけた田んぼの水は川に流れていく。その水を使って無農薬で米をそだててどうして無農薬栽培だろう? 野菜も川の水を使うと同じことだろう。

農薬の代わりに自然農薬を使う人もいる。 自然だったら安全なのだろうか? 自然は人間の為にあるわけではない。 自然なら安全だというのならトリカブトや毒ウツギを食べてみたらいい。 木酢液だって発ガン性の疑いが払拭されているわけではない。
だいたい自然農薬をつかってて、無農薬栽培だなんておかしいと思う。 正確には無農薬ではなくて「自然農薬使用」と表示すべきだろう。

~こう考えると、完全に無農薬なんて事はまずありえない。
一地域全部無農薬栽培をするか、人里はなれたところで米や野菜を作るか・・・

わが家の畑は里の一番奥。周りは何もつくってないしここよりも上流は誰も住んでいない。
畑には沢や井戸水を使う。農薬はいっさい、自然農薬すら、使わない。
苗は買わないですべて種から作る。でもじゃが芋の種芋などは買わないわけには行かない。
種も自家採種してるのもあるけど2/3くらいは買っている。
また肥料はほとんど自前だけど、米を作ってないので、米ぬかだけは減農薬している所から貰っている。
~今のところこれが精いっぱい。種を全部自家採種でまかなう事は難しい。
米ぬかも完全無農薬の米ぬかを手に入れる事は不可能に近い。

というわけで、完璧に無農薬野菜や無農薬米しかダメだと思われる人は米や野菜はやめた方がいい。
もちろんビタミン不足になって体を壊しても知らないよ。
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山菜

2005年04月07日 19時04分42秒 | 田舎暮らし
ツクシがたくさん芽を出している。
ゼンマイも芽を出した。
まもなくワラビもスカンポも生えるだろう。
山菜取りでしばらく賑やかになることだろう。

でも地元の人はそんなに食べない。
特にツクシはハカマをとるのが面倒なのでほとんど食べられることもない。
筍には結構ムキになるのに・・・

地元の道の駅みたいなところに持っていくと山菜を買ってくれる。
それが、半日かけてとった山菜が500円!
とるのに3時間かかったとすると、時給166円!!
これじゃ誰も気合を入れてとらないよね。
それで毎年生えてくる。
これでいいのだ。
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2005年04月07日 07時35分46秒 | 田舎暮らし
とっても暖かい日。

筍が目を出したのでさっそく掘って、たべた。 とてもやわらかい。
筍は土の中にあるうちに食べるのがよい。けれども探すのが難しい。
注意深く歩くと、足にあたるので、その感触でわかる。
もちろんほとんどの場合石や木の根などだけど。

そのてん「猪はさすがプロ!」だと思わずに入られない。
2月。まだ地中深く眠っている筍を探して掘り起こす。
(皮だけ残っているので猪の仕業だとわかる)

3月も終り頃になると近所の人が竹やぶやその近くを徘徊する。
それで、はは~ん、もうすぐ筍が出るんだな、とわかる。
そして4月の初めになると何本か掘っているのを目撃する。
それで、そろそろ掘ってみようかな、と思う。

そして4月中旬以後、めったにこない人、顔も知らない人がやたらに竹林にやってきて、
里山はもっとも賑やかな季節を迎える。
猪はもう穴を掘るなんて面倒な事はしない。
土からでてきた筍の上の美味い所だけをかじる。
~猪も根は怠け者なのだ。

この頃になるとさすがに筍堀にはウンザリさせられる。
ほっといたら果樹園が竹林になってしまうので、毎日筍堀に追われる。
そして5月の連休が終り、里山はもとの静けさに戻る。

竹の葉は茶色く色付き落葉する。
竹秋の季節を迎えるのだ。
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